①汚い。

 人の出入りが激しく、グラウンドという砂ぼこりに囲まれた学校の校舎内はとにかく掃除してもさせても汚いです。若干潔癖症の気質がある私は、初任者だった頃は汚さにドン引いて教室を懸命に掃除して児童を迎えようと頑張りましたが、上の換気用の窓のサッシの埃が取っても取っても取り切れない現実を見て、「汚いのが当たり前」という現実を受け止めました。研究授業や授業参観など、多くの人に見られる機会がある時であっても、たいした掃除はしません。1日でムダになるので(ただし、片付け好きなため、教室環境は周囲の人から「きれいだね~」と言われる程度に整っています。)。

 

②仕事着も汚い。

 小学校の先生と言えばジャージ姿がイメージとしてありそうですが、その訳は体育の授業を児童と同じように体育に適した格好で指導することが望ましいからです(私は自律神経の乱れで極端な寒がりのため、開き直って着替えず、上に防風タイプの上着を常に羽織っています。)。気合入れて部活指導している人なんかはスパッツ?のようなものを履いた完全なるスポーティースタイルが主流。ただし、毎日洗濯しない。キレイ好きな方(若かりし頃の私など)はいちいち洗濯しているかもしれませんが、たいていは更衣室に何着か置きっぱなしで、日替わりで着ています(じゃないと通勤着とジャージのダブル洗濯で日常生活がやってられない)(そしてどうせ毎日埃被ってんだからという諦めの境地。)。

 

③スーツも洗わない。

 スーツを着る機会はあまりありませんが、あるにはあります。どこの都道府県も同じかは分かりませんが、だいたい月一に研修の日があるので着ます(ここでも私はスーツに着替え直すのが面倒なので、少しキレイめなオフィススタイルの服を着てやりすごします。)。また、担当する校務分掌(部署)によっては研修する頻度は異なりますが、ここでも着用します。あとは授業参観日(ここは若年の方はスーツが殆どですが、年数を重ねるにつれてオフィススタイル形式になりがちです。)。それから入学式・卒業式や、行事系でも着用します。最後に職員写真の撮影。普段スーツを着ない中堅から年配の方はうっかりパンプスや革靴を忘れ、手前に写る人は後ろで写る人から借りることもあるほど。こうして書き上げると案外機会が多く見えますが、基本が運動スタイルの服装が日常なので、私の場合は年に1度クリーニングに出すか出さないかレベルです。

 

④スーツに運動靴。

 スーツに革靴やパンプスではなく、運動靴を履いている人を見かけたら、それは大抵教員だと思ってよいと思います。気を付けて履き替える人もいますが、研修の多い初任者(教員1年目)だと、午前中は授業で午後から研修で出張に出るということも多く、運動靴になりがちです。(汚れてもよい運動靴を学校に置きますが、なぜか運動靴で通勤してしまう。)また、オフィススタイルな服装の人でも運動靴である場合もありです。最近はスニーカーで綺麗めファッションが認められる時代になったので助かります。

 

⑤若い人ほどスーツ、年を取るほど服装が自由に。

 初任者(教員1年目)は、とにかく1年間スーツで出勤・退勤がセオリーです。「いつから普段着で通勤しても良いのだろうか・・・。」と、切り替えるタイミングに悩みがち。私は普段着を選ぶのが面倒で2、3年目もスーツで通勤していましたが、4年目辺りからはさすがに服装を意識するお年頃(?)になったので通勤は普段着(といってもオフィススタイル)に変えました。学校に安い運動靴を置いていますが、それでも運動靴で通勤しています。そして、その学校に在籍している年数が長く、年配であるほど、服装は好き勝手な感じになります(その人の性格にもよります。)。女を捨てましたおばさんジャージだったり、ゴテゴテの指輪やピアスもつけ放題のファッションだったり。若いと教務主任(初若年という、若い教員を指導する役目も持つ役職)から目を付けられてしまうため、教務主任の方が怖いタイプだと一層若い人は服装に気を遣います(地毛が茶髪の人は「染めてんじゃないのか、それ。どうなんだ? ん?」といった感じ。ただし、男性で髪を染めていたり、ピアスを付けていたりする傍若無人な初若年は本気で叱られますし、何なら初任者の状態で意地でもそうした問題行動を辞めなければ、初任者の1年間は限定付き採用(契約社員)なので、問題教師と見なされて教職剥奪となります。

 

⑥寒い。

 校内はとにかく寒いです。地域によっては、北の方だと暖房器具に気合を入れて予算を投入するため逆に暖かい場合もありますが、どこもかしこも寒い。コロナがあってもなくてもインフルエンザがあるので冬場でも換気はしていますし、エアコンだけだと設定温度を最高にしても寒い。校舎は大抵、教室などの部屋が外側にあり、内側に廊下があるため、廊下は昇降口(休み時間になると子供は風の子元気な子なので開け放たれてしまう。)(気付いた教員が閉めるもいたちごっこ。)から吹き付ける風で廊下移動が寒くてたまりません。何なら、時間によっては外にいた方がマシといった具合です。教育予算を多くとってくれる市町村ならば体育館にさえ暖房がついている場合もありますが、冬場の体育館もとにかく寒くて、しかもこちらは一緒に駆け回るのではなく安全管理のために全体を観察できる位置にいたり、鉄棒の補助についたりする程度の動きしかしないので、寒い。

 

⑦講師はクセが強い。

 私の偏見が大きいですが、講師(教員採用試験を受けているが落ちてしまった人、そもそも契約でいいやと思っている人)の方々はクセが強い人が多いと思っています(もちろん全員がそうではないし、私が今一緒に仕事している講師の方はとても常識的で寛容な、臨機応変な対応のできる見習いたいところの多い方です。)(だから講師の方みんなにケンカ売ってるつもりではないです・・・。たまたま私の巡りあわせが悪いだけかもしれませんし。)。特に、講師歴が長い人ほど性格というか、人格にヘンなところがある。若かりし頃の私が大ゲンカした相手も、20代前半の私に対し、30代半ばの講師歴が長い人で、ケンカの理由は、その講師の方のクラスの子(教室が隣同士だった)が問題行動をしていたので「それはやめて」と短く注意しただけなのに、わざわざ人目のつかないところに呼び出して「うちのクラスの子に口出しするな。何様だ。」と食って掛かってきたので、私も喧嘩っ早い性格ですから「いや、そこで注意しないと危ないから注意しただけなのに、何が問題なんですか?」といった感じで、最終的にはお互い声を潜めつつも若干怒鳴り合いながらのケンカになりました。他にもここに書いたら新聞沙汰になりそうなことを仕出かす講師(又は講師歴が長かった教諭(正規の教員))もいますが、ここに書くと問題になりそうなのでエピソード紹介はやめておきます。

 

⑧1年講師経験からの正式採用教諭は安定感がある。

 教員って、いきなり数日間の準備期間を経てから児童たちの担任をしなくてはならないです。副担任制度ってものがどこかにあるかもしれませんが、私が所属する地域ではありません。右も左も上も下も分からないのに、何からどのように教えれば良いかわからなくて右往左往です。先輩にも何を聞けば良いかすらも分からずで混乱しまくります(といった自分の経験があるため、余計なお世話かもしれませんが初任者と学年を組んだ時は、時折質問したいことが無いか自分から聞きに行ったり、教室環境についてアドバイスしたりと色々とお節介するようにしています。)。そのため、1年間講師を務めた経験がある正規採用の教員は、新卒の初任者よりも安定感があります。もちろん、1年講師(または産休に入った教員の代わりに中途半端な時期に入る講師もいるので1年満期というわけではないこともしばしばですが。)していた時期はハードモードだったかもしれませんが、初任者は研修がたくさんあるので、その研修と研修の間に行ってもらう自習計画(代替教員にやってもらう授業内容の計画書)を練ることなどや代替教員との連携にも苦労するので、研修が定期開催される研修のみで済んでいる(しかも定期研修は児童が下校した後に行われる。)ので、教員のコツを何となく掴んでから初任者になるというのは見通しをある程度持って臨めるので、臨機応変な対応力があります。そもそも、初任者がいきなり担任って制度がアホゥだと思うのですが・・・。副担任からの、もしくは1年間研修で過密スケジュールを送らせずに講師的な立場からの初任者って制度になって欲しいものです。(ちなみに研修があるのは、学校教育法で研究・研鑽することが定められているからなので、どの都道府県でも定期的に実施されています。)

 

⑨百均ショップに頼りがち。

 おおよその教員は百均に行って何かしらのグッズを購入するのではないでしょうか。大量に便利グッズがあり、教材や教室環境に使えるものがあったりする百均は教員になると足を運ぶことが多くなります。色々見ては「これは〇〇に使えるかな・・・。」と考えて購入したり、そもそも先輩から「〇〇が必要だから百均で買っておくと良いよ。」と指示を受けたり。力加減の知らない児童が何をしでかすか分かりませんから、壊れてしまっても後悔がないように収納グッズも基本的に百均で揃えます(どうしてもちょっと値ははるけど使い勝手が良いものは買っちゃいますが。)。ついつい目的としているものがあっても他のものまで色々と見てしまう、教員にとって百均は魔の巣窟です(百均なのに何千円という支払になることも多々だから。)。「そういうのって、学級費とかで買えるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、基本的に担当したクラス内で消費し終えるもの以外には学級費は使えません。受け持つ学級が変わる度に使えるようなものは自費で購入しなければなりません(これ、教員というとこのおかしいところですよね。仕事で使うものなのに自費って。)。あとは、私は会計処理する手間が増えて面倒くさいので、1年で使い切るようなものでも基本的に自費で買っちゃってます。

 

⑩教材屋さんに無理を言いがち。

 学校で行われるテスト、宿題などに使うドリル、単元によって使う工作道具、キット、入学時には統一して揃えておきたいものなど・・・様々なものを教材費(始業式までに年間で使うものを決めて購入予定を立てておき、1年、または学期ごとに保護者にお金を口座振り込み(やり方は異なる学校もあり、いまだに封筒に入れて手渡しするアナログ学校もあるかも・・・。)(学級費は毎月定額で支払い、学級で消費する物品を購入する費用で、だいたい一人あたり月100円~200円くらい)として購入します。複数の業者が出入りし、「うちのを使ってー!」と言わんばかりに来るのですが、やはり教材屋さんによって質の良さというか、無理難題を聞いてくれるところを選んでしまいがちです(ただし、癒着していると思われることを避けるため、教材費で購入するものは複数の教材屋さんからバラバラに購入します。それも面倒でムダな制度だと思います。)。そのため、教材費はともかく、学級費で購入するものは一つの業者さんに頼りがちになってしまいます(昔ポンコツ業者とトラブルになったことがあったので、信頼のおける業者さんじゃなきゃヤ! と思っている。)。私はそこまでの無茶を言ったことは無いと思いますが(おそらく)、昔、同僚に猛者がおり、家庭科調理実習で使用する食材まで教材屋さんに揃えさせていました(図々しさに驚くとともに、それに応えちゃう教材屋さんにも驚く)(家庭科の調理実習で使うような調味料や児童が持ち寄らないでこちらで用意する場合は、我々でスーパーに行って購入します。)。

 

 

 以上、学校(教員)あるある&愚痴10選でした。

 他にも「ここまでなら言っても大丈夫かな・・・。」と思うネタがある程度溜まったら、また更新したいと思います。