昨年私がプレイしていてヒットしたゲームの一つです。
カリギュラとは、カリギュラ効果のことで、禁止されていることほどやってみたくなる現象です。
オーバードーズとは薬が切れたときの禁断症状です。
この二つのタイトルを組み合わせている時点で、なんとなくストーリーがうっすら見えてくるのではないでしょうか。
「Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-」公式サイト (furyu.jp)
SWITCHのゲームで、これはPS4版もありますが、SWITCHの方が改訂されていて、戦闘の改善やストーリー+キャラクター追加があります。
キャラクターのビジュアルが好みで買ってみたのですが、戦闘に戦略性があっておもしろいです。
ストーリーは上記のサイトを観たらわかると思いますが、ざっくり言うと「人間の負の感情を救おうとしたバーチャルドール(初音ミクみたいな?)が自分の世界に引き入れて、延々と高校3年生活を繰り返し送らせて幸せでしょ~☆という世界に「現実と向き合え!」と物申す主人公たちが自分たち自身のトラウマとも向き合いながら戦い進む物語」となっています。
SWITCHバージョンで追加されたエピソードではなかなかにエグい人間関係が描写されているところから、PS4版をプレイしたことがある人ももう一度って損はないと思うゲームです。
また、主人公や仲間、敵に関するトラウマを解消するだけではなく、大量のモブキャラにもそれぞれ「顔が醜い」「人に認められたい」「いじめられている」等といったトラウマを持っており、それも解決していくことで装備品が得られるようになっています。
モブキャラも使うとは斬新だなと思いましたが、やはり大量にいるせいか同じ理由のトラウマを持つ者もいるし、一つ一つ解決するには手間がかかるし、そのわりには大きな利益が得られないあたりイマイチなところもあります。
このモブキャラと、主人公たちを含めた関係性がトラウマ解消の鍵になっているところもあって、そこは少し面白い視点だと思い、殆どのキャラクターのトラウマを解消させてみたのですが、あまりストーリー性がなかったり、理解し辛かったりでちょっと残念でした。
また、もう一つ残念なのは、武器の形状です。主人公は両手に銃を持つ形で戦闘しますが、なんというか無機質すぎて格好よくはないなと思いました。鞭を使うキャラもいて、そのモーションは格好良いなと思っています。
また、このゲームの大きなテーマとなっているのが「歌」で、実際のネット上のVOCALOIDの楽曲提供者が作成し、バーチャルドールが戦闘時に歌うのですが、通常の移動時はインストゥルメンタル(歌詞のない曲)から戦闘に入るとスムーズに歌い始めるところがかっこいい演出です。それに、どの曲も中2病チックではありますが、私はほとんどが好みでした(1個だけ、やたらふわふわした甘ったるい系の曲があるので、それは肌には合いませんでしたが・・・)。
それから、改訂版のオーバードーズでは「裏切りルート」もあって、攻略サイトを見るとそっちを先にやってから2週目で「通常ルート」にトライすることが薦められているのですが、私は前情報がほとんどない状態でトライしたので「通常ルート」でエンディングを迎えました(エンディングまでたどり着くのは私には珍しいのですが、「裏切りルート」もトライしたいと思ってのクリアでした。)
今は熱が少し冷めてしまって、他にもやることが色々あるものですから、2週目にはいつかトライしたいと思っています。