オープン当時、平成15年、
音楽Bar「めそっど」のカウンターには
ギターの先生、ドラムの先生が交代で入り、
お酒を作り、フライパンを握っていた。
フードメニューに選んだ品も予想以上に好評で
「ミュージシャンはお料理も上手なんですね~」と
お客様におだてられて、
教室の先生なのか、Barのマスターなのか分からない
そんな景色にもだんだんと慣れていき、
深く考えることより、
音楽を発信する場所をここに作ろうという気合で、
何とか歩みを前に進めることができていた。
譲り合い、折り合い、助け合い、
そして色々な意味で恵まれてもいたけれど、
良くも悪くも我の強いミュージシャンが
そんな日々を長く続けられるはずもなく
その空気はどんどん重くなっていった。
~舩橋周子~