あれは中学2年生のときだったか。

午後のホームルームか何かの時間、

クラスの中でちょっとした騒動が起こった。

クラスのある男が吊し上げを食らっていた。

1人の女子生徒を泣かしてしまったからだ。

黒板の前に立たされて、クラス全員に、

本当に全員に詰められてた。

 

他人から怒りを買いやすい

雰囲気の男だった。

決して愛想が良いわけでなく、

人付き合いが良いわけでもない。

本人の育った家庭環境も複雑で、

少しひねくれた男だった。

 

そんな男の行動の一つ一つが

鼻につくらしく、クラスの数人に

責められているところを見たことはあったが、

このときみたいに、本当にクラス全員に

詰められていたのを見たのは初めてだった。

 

彼にとってその現場は、

それはそれは相当過酷なもの

だったと思う。

 

しばらくして、でも、だんだんとその男が

不憫に思えてきて、私は思わず、

「もう、ええじゃないか。」と

彼をかばう発言をした。

おそらく、男はその女子が好きで

好きの裏返しみたいなものだと

思ったからだ。

 

すると、クラス全員が私のほうを見て、

それからクラスメイトの一人が私に向かって

「ええじゃないか、じゃないわい!」とキレた。

 

そのあともクラス全員の詰問は続いた。

私もしばらく、それにつき合わされた。

 

黒板の前に立たされた男は、

その後、チラチラと私のほうを見てきた。

助けてほしかったのだろうと思う。

あの視線は今でも忘れられない。

 

でも、クラスメイト達の怒りをなだめ、

その場の雰囲気を変えられる力が

私にはなかった。

 

 

 

何でこんなことを書いたのか?

というと、眞子様と小室氏のことだ。

 

眞子様はこの件でPTSDを患われたという。

このニュースを聞いて、私は中2のときの

あの出来事を思い出した。

 

数十ページにわたる経緯を公表しても、

解決金による決着を図ろうとしても、

国際弁護士の資格を取って

経済的安定を目指しても、

だれも小室氏のことなんか認めない。

 

何を言っても、どんな行動をしても

ただただ、バッシングを受けるだけ。

 

自分の配偶者になる人のことを

そこまで詰められたらそういう病気に

なってしまうのも当然だと思う。

 

私は、眞子様と小室氏は諦めたのだと思う。

そして、自由な発言を許されない

今の立場に生まれたことを眞子様は

悔やんでいるのではないだろうか。

しかし、これから親や妹弟にも自由に会うことも

できない立場になることを自ら望んだのだ。

この苦しみ・辛さをもっと慮るべきだった。

 

 

 

今日、テレビのワイドショーで

あるコメンテーターが

「眞子様がこんなご病気だって

知ってびっくりした。眞子様には

幸せになってほしい。しかし、

小室氏の長髪はやめてほしい」

って言っていた。

なんと感性の鈍い人だろうと思った。

 

しかし、今の多くの日本国民は、

中2の時の私のクラスメイトと

同じことをしているだけではないだろうか。

何を弁明しても許されない空気を。