この歳で公認心理師の資格を
目指してみたい、と思った理由は、
学生時代(たぶん高校生の頃)から、
いくらか心理学に興味があったことや、
新たな国家資格として制度化されたため、
多少、資格マニア的な自分の「癖(へき)」が
疼いたところでもありました。
ついでに衰えた海馬を活性化させる良いチャンス、
鍛えて、鍛えて、鍛えたい、という自分のM気質(?)
が疼いてしまったことも告白しておきます(笑)
まあ、理由はそれだけじゃなく、
身近なところで言えば、認知症を精神疾患としての
立ち位置から学びたいと思っていましたし、
職場のメンタルヘルスや職員の心理的支援の方法を
より論理的に、そして科学的に身につけられたら、
という思いが沸いてきたんですね。
まあ、公認心理師を取る夢は果たせませんが、
勉強は続けられますので、資格取得者並みの
知識は得たいなあ、と考えております。
さて、この資格の科目の中に
「教育に関する心理学」というのがあります。
今日は、この科目の過去問を一つ紹介します。
「最近、成績が下がりがちな中学3年生Aが
学校の公認心理師に相談にやってきた。
Aは、集中力が落ちて勉強に手がつかない、
などと話し始めたが、次第に口数が少なくなり、
やがて、両親が離婚について話し合っていて
自分の将来が不安でしょうがない、と涙をこぼした。」
この話を聞いた公認心理師がAへの言葉として
適切なものを一つ選べ、という問題。
4択になっています。
①勉強が手につかないことは、辛く苦しいですね。
②両親のことをここで話すことは勇気がいることでしたね。
③成績は落ちても努力すれば、またすぐに上がってきますよ。
④自分もまったく同じことを経験して苦しみましたが克服できました。
さあ、あなたは何番を選びますか?
正解は…?
②でした。
この問題、私は正解したのですが、
実際では、職員の悩みを聞いた時、
④みたいな共感表現したこともありました。
その④に対しての解説。
「”自分もまったく同じ経験を”という表現は、共感の対極にあるとされる、カウンセリングで絶対あってはならない同情の表現である。つまり、クライエントの経験の特殊性を理解しておらず、自分と同じようなモノという浅い理解しかしていない。」
とありました。
『絶対あってはならない』
『浅い理解しかしていない』
という言葉にショックを受けたと同時に
私に相談に来た職員に申し訳ない
気持ちになりました。
模範解答がすべて正解、とは思いませんし、
相手との関係性やタイミングで答えも変わってくる
と思いますが、やはり、基本的なところは
学んでいかなければ、と思いました。
少しずつ成長していきたいと思います。