先週はケアマネ試験の合格発表がありましたね。

試験を受けた皆さんの結果はどうでしたか?

 

先月、ケアマネジャーの実務研修に

ファシリテーターとして参加してきました。

 

 

 

実務研修とは、ケアマネ試験に合格した人が

受ける研修で、通常ならば12月合格発表、

翌年1月から研修が始まって、年度内には

一通り修了して、4月からケアマネジャーとして

仕事ができることとなるんですが…。

 

一昨年から研修時間がふえて、

年度内に終了することが難しくなり、しかし、

5月ですべての研修が終わる予定でしたが、

今年は新型コロナの影響で伸びに伸びて、

この冬の時期までずれ込んでしまいました。

 

それも、ZOOMを活用しての、リモートでの

研修の形式になって、受講生のリアクションが

なかなか測りかねる、という経験をしました。

 

しかし、新人クンたち5人を相手にしての、

「模擬サービス担当者会議」は

とても楽しいものでした。

講師の指示で、ファシリテーターである

私たちは、利用者本人役。

新人クンたちはケアマネ役、医者役、

家族役、サービス事業者役など、

それぞれ役に徹して担当者会議を

リモート画面を見ながら行うのです。

 

「デイサービスには行きたくない。

病院でリハビリを受けられないか?」

「風呂は一人で入りたいけどダメか?」

「病院を退院したら、しょっぱいもん

食べさせてよ」など、即興で

無理難題を発言し続けました。


ケアマネ時代に苦労した憂さを

ここで晴らしてやりました(笑)

 

というか、こういう「あるある」ものに

5名の新人クンも笑ってくれて

場も盛り上がりましたよ。

 

さて、

「模擬サービス担当者会議」の

グループワークが終わり、

全体での感想の発表になりました。

 

「模擬サービス担当者会議」と終えた

新人クンたちの感想としては、

・専門職の視野にとらわれてしまい広い視点でみることができない

・インフォーマルを含めたサービスのことを知らない

・長期、短期目標の書き方が分からない

こういった感想が多かったように思います。

 

 

 

その後、講師が私を指名して、

先輩ケアマネからひと言を、

と言われました。

 

 

 

内心、(待ってました!)と言わんばかりに

このようなまとめを言いました。

 

「今の時点では、そういう感想を持つことは

当たり前のことです。みなさんはケアマネでは

ないのだから。

そういった悩みは、ケアマネの経験を積めば

できるようになります。

みなさんが今後抱える問題は、

今のフレッシュな気持ちを持ち続けられる

ことができるか、ということです。

マンネリ化すると、そういう悩みも忘れてしまい、

ただ介護保険のサービスだけを計画するようになって、

どの利用者にも同じようなケアプランになっても

なんとも思わない人になってしまいます。」

 

分かりやすく言うと、「初心忘れるべからず」。

それを続けるために

・専門外の知識を専門職に謙虚に教わる

・インフォーマルサービスを知るために地域を歩く

・変わる制度をコツコツと学ぶ

・その人の人生を聞き逃さず、ともに考える

こういうことをずっと続けることこそが大切で、

実践するのはなかなか難しいことなのです。

 

 

 

我ながらナイス!なコメントじゃないでしょうか?

と、自己満足で終えることができました。

 

「模擬サービス担当者会議」で

イヤな利用者役、演じてからの

このギャップ。

またまた、ファンを増やしてしまった

ような気がします(笑)