さて、突然ではありますが
不詳私、介護人エレファントは
3月いっぱいを持って介護職を
離れることになりました。
…といっても、(また転職!)という
わけではありません。
1月に法人運営にも関われる立場
になるという話をしたんですが、
今度は4月から法人内の複数個所の
デイサービスを管理する立場になりました。
ということで、おそらく介護現場に
入る時間はずっと少なくなりそうです。
介護の仕事を体感し、現状の課題や
進むべき方向を身をもって感じることは
3月いっぱいで終わりそうです。
これからは間接的に介護の実態を
把握していくことになります。
正直なところ、介護現場は大変でした。
本音では現場から離れたい気持ちも
あったことは否めません。
そういう意味では、今回のことは
自分の中では歓迎すべきことでは
ありますが、いっぽう、今のこの感覚を
もう少し体に染み込ませておきたい、
という気持ちもないわけではありません。
しかし、体力的にもいつかできなくなる時も
迎えるわけですし、自分の得意分野が
どこにあるかと問えば、介護現場ではない
という思いにも至りました。
いわば、一流の介護職にはなれなかった
ということだと思います。以前、勝手に
「ケアマネ職人」を名乗っていた私は
「介護職人」にはなれませんでした。
ケアマネジャーにはケアマネジャーの、
介護職員には介護職員の、
それぞれの専門性があります。
「ケアマネジャーだから介護もできる」、
「介護の上級資格としてケアマネジャーがある」、
そういうわけではないことを実感しました。
1年間の体験をこう総括した私ですが、
ある著名人の言葉を、この間知って
(自分の選んだ道は決して回り道ではない)
と勇気づけられました。
「プロレスをしていて怖いと思った相手はいませんか」
と質問した小学生に答えたジャイアント馬場さんの言葉です。
「いつも怖いと思うんだよ。だからね、怖いと思うと
練習するでしょ。自分が一番強いと思っていた時分には
練習なんかしなかったの。そうすると、やっぱり負けてしまうな。
すると負けるのが怖いからね、一所懸命練習するんですよ。
スポーツ選手でもこういう人がいる。自分の得意なことばっかり
練習する人。練習とは自分の不得意なものを練習するのが
練習でね、よく錯覚する人がいますよ。得意なものをね、
一生懸命やってる。ますます、そういうのは得意になっていくね。
でも、自分の苦手なことは一向にやらない。でも練習というのは、
自分の苦手なことをやるのが練習でね。」
自分は介護が苦手だと思っていました。
それが負い目でもあった。だから、この一年は
苦手意識の克服の時間であったのだろうと思います。
一生懸命やりました、自分ではやったつもりです。
でも、得意な人にはとても追い付けないことを痛感しました。
「介護現場を統括する」これからの仕事も初めての体験です。
それが自分の得意分野かということは分かりません。
しかし、苦手だとしても馬場さんの言葉を噛みしめて
いくことが自分の成長になるはずだ、と心して
取り組んでいこうと思っています。