2002年からケアマネの仕事を始めて17年目。

長いようで短い、短いようで長い17年ですが、

当時と現在とで(すごく変わったなあ)と思うことの

ひとつが、「家族の介護力の弱さ」です。

 

私は、17年間という年月のあいだに

高齢者の一人暮らし、高齢者夫婦世帯が

これだけ増えるとは予想してませんでした。

でも、若い人たちが結婚しても

親と同居する人が珍しくなっていて

いますから、その結果、こうなることは

当然予想されたことでしょう。

 

もちろん、こういう実態になっているのは

若い人たちの選択だけでなく、

親の側も、若い人たちとの摩擦を避けたい

意識が働いて、ということも大いにあるでしょう。

 

私は両親と同居してて、

2人とも自宅で看取りましたが、

とくに母親の場合、

夫(私の父親)に先立たれたあと、

私たち夫婦と孫たちと

にぎやかな生活でしたが

窮屈ではなかっただろうか、

と思うことが今でもあります。

 

このような家族形態の変化と

介護保険制度が浸透して

「親を施設に預ける」というのが

一般的になり、この流れは

まずます勢いを増していくでしょう。

 

17年前と比べると、ほんとうに

「施設に預けたい」と言われる人は

ふえました。

 

そういうことを頭に入れながら

ケアマネの仕事をしていかないと、

と、最近とくに思います。