この頃、だいぶ暑さも

最盛期よりも、少しだけ

和らいできたような気が

します。

お盆を過ぎて秋に向かう

優しい風が心地よいです。

 

ところでお盆には

都会から一時帰省する

ご家族と話をする機会があります。

休みの日ですか、これを逃すと

また、しばらく会えないので

会ってほしいという家族がありました。

 

その家は息子と2人で暮らすおばあさんです。

息子さん(次男)は、親の介護のため、

定年間近で早期退職されました。

このたびは、東京にいる長男夫婦が

私に会いたいと言ってこられました。

 

どういうことかと聞いてみると、

どうも弟の世話が気に入らないらしい。

仕事もせずに時間があるはずなのに

母親の住む家が荒れていく、

というのです。

 

たしかにあまり部屋は片付いていませんし、

広い庭木も伸び放題なところはあります。

でも、息子さんのおかげでおばあさんも

家で暮らすことができているのも事実。

介護に関わらない身内が、もちろん

親のことを思って言っているはずですが、

介護者を非難することだけは

ご遠慮願いたいところであります。

「文句があるなら、戻って介護したら?」

なんて本音を漏らしてしまう案件か(苦笑)

 

ただ、信頼関係ができていない相手に

正論をぶつけても通じないことのほうが

多いのも事実です。

こういうときは、まず傾聴。

気が済むまで相手の話を聞くことです。

そうして、だんだんと

長男さんの思っている心配が

ひとつひとつ分かってきました。

 

なるほどお~、そういうことか。

長男さんの言い分も分かります。

 

ひととおり話されたころを見計らって

心配を一つひとつ解消してもらえるような

話をしました。

長男さんは「誤解していました」と

言って、最後はすっきりした顔で

お母さんの家へ向かわれました。

 

「文句があるなら、戻って介護したら?」

なんて口が裂けても言っちゃいけまあせんよ(笑)