先回、西野監督をネタにケアマネを語りましたが

 

このところ、采配がすごく話題になってしまいましたね。

予選リーグの3試合目。あの試合の采配について、

ケアマネに教訓となる内容はあったのでしょうか。

 

 

 

ありました(笑)

 

 

 

3試合目のスタメンを6人替えました。

この時私は、西野監督はベスト16に

「進出する」ことを目標にしているのではなく、

「勝ち抜く」ことを目指していると思いました。

だって、ベスト16に進出するところまでを

重視していれば、1,2試合目のメンバーを

替える必要がないわけですから。

できるかぎり余力を残して、

できるかぎり手の内を見せずに、

決勝トーナメントを闘いたいのだ、

と思いました。

 

西野監督は、

1996年アトランタオリンピックで、

予選で2勝し、勝ち点6を取りながらも

決勝トーナメントには進めませんでした。

さらに、大会の総括では

「守備的すぎる試合運びで将来性がない」

と低い評価しかされなかったといいます。

 

そういう過去を紐解いてみても、

西野監督は、とにかく予選リーグ突破、

決勝トーナメントでの勝利を

成し遂げたいと考えているのだと思います。

日本はベスト16までは進んだことはありますが

その先のベスト8以上に進んだことがありません。

私は、そんな西野監督の並々ならぬ決意、

熱量みたいなものをずっと感じています。

 

さて、6人替えたスタメンでも、

引き分け以上にはできると踏んだと思いますが、

それは結果的には読み間違いになりました。

しかし、コロンビアが得点してから

このまま負けることを決断したことには驚きました。

 

あの時点ではセネガルが同点にする

可能性もありました。そうなると、

ベスト16を有利に闘うための準備が

すべて水泡に帰してしまいます。

主力を温存したことも批判されるでしょう。

反撃しなかったことも責められるでしょう。

 

そういう批判を受けないためにも

せめて反撃の姿勢ぐらいは見せておいたほうが

非難を多少減じることにもなるでしょう。

でも、それを西野監督は選択しなかった。

 

この試合のために収集した情報とその分析によって

現在、置かれた状況の中でどの選択が最適解なのか。

目指していた決勝トーナメントへ進めるか否か、

という状況の中でも、冷静に分析して

描いたプランをプレーヤーに浸透させる。

私のような凡人には真似できないことでありましょう。

 

 

さて、この采配を通じて得た教訓ですが、

以前上司に「介護職員は利用者のためを

思う気持ち(熱いハート)と

感情に左右されない接し方(冷静な頭)

が必要だ」と言われたことがあります。

それはケアマネのような対人援助職にも

通じる要素だと思います。

(どうしてもベスト16を勝ち抜くんだ)

という熱い思い・信念と、いつ、どんな時でも

感情的にならずに最適解を探ろうと努める冷静さ

というのは、まさに「熱いハートと冷たい頭」を

実践している姿だと思うのですが、どうでしょう。

 

 

西野監督の采配を通じて、ケアマネジメントを

考える。ネタはまだたくさんあるのだけれど、

もし、次も勝ったら書いてもいいよね?^^