日大タックル事件といい、
映画万引き家族といい、
このところ話題のテーマを
書いていますが、ここ最近、
日本中をザワつかせている話題が
W杯、日本代表の話。
まさか、本当にまさか、
コロンビア相手に、良くて引き分け、
ぐらいにしか思っていませんでしたが、
相手に退場者が出たとはいえ、
勝ってしまうとは予想できませんでした。
ただ、私がほんの僅か期待していたのは
代表監督の西野さんのことです。
ワイドショーでも取り上げていますが、
1996年アトランタオリンピックで
強豪ブラジル相手に1-0で勝利し、
「マイアミの奇跡」と語り継がれる
試合の日本代表の監督でした。
その試合を覚えていただけに
「奇跡よ、もう一度」と思いながら
観戦していましたが、あんな形で
勝利を呼び込むとは、と驚きでした。
たしかにマイアミの奇跡も今回の試合も
強運だった、という見方もあるでしょう。
しかし強運だって呼び寄せる何かを
西野監督の策を労して成し遂げたもの
であれば、それはただの運と
片づけるわけにはいかないでしょう。
勝利した日の新聞記事の小見出しに
「情報収集と分析」という文字を見つけて
やっぱりケアマネは西野監督を
見習うべきだと思いました。
サッカーはど素人なのでコロンビアには
どういう弱点があり、どう戦えばよかったのか、
ということは分かりません。
ただ、西野監督はここのの2カ月足らずの間に
コロンビアに関する情報を可能な限り収集し、
緻密に分析した結果の、あのスタメンのメンバー、
フォーメーション、試合運び、交代選手の投入の
タイミングだったのだと思います。
仕事の話になりますが、
(( )は日本vsコロンビア)
「情報収集と分析」というのは、
ケアマネ業務でいえば「アセスメント」
になります。利用者(コロンビア)の
心身の状況や取り巻く環境を情報収集し、
その中で何が自立の障壁になっているか、
どうすればより自立に近づくか、
QOLの高い生活を送ることができるか、
(勝利を勝ち取れるか)という分析をもとに
プランを組み立てる。
ひとつ付け加えておくと、
「情報収集と分析」は、
利用者(コロンビア)だけではなく、
サービス事業者(日本代表)についての
「情報収集と分析」が必要である、
ということです。
自分たちの持っている力をどうすれば
最大限発揮できるか、ということも
「情報収集と分析」によって
プランニングすることが大切なんですね。
さて、サッカーの話に戻りますが、
1996年のオリンピックは、「マイアミの奇跡」を
起こした次の試合で敗戦、3試合目には勝利して、
勝ち点6を取りましたが、
決勝トーナメントには進めませんでした。
今回のW杯ではどうなるか。
今日のセネガルとの試合は、
コロンビアよりもっとタイトな試合に
なる予感ですが、
オリンピックで勝ち抜けなかった経験を
活かして予選を勝ち抜けるように
なんとか日本代表、頑張ってほしいものです。