映画「万引き家族」を観てきました。是枝作品は
「そして父になる」「海街diary」など
タイトルは知っているけど、
ちゃんと観たのはこれが最初かな?
「万引き家族」がカンヌ映画祭でパルムドールを
受賞したことで、今までの是枝作品のことも紹介するTVも
観たけど「家族」をテーマにした作品が多いようですね。
ケアマネジャーとしても「家族」とはどういうものか、
常に考えていかないといけないと思う。
ネタバレはよくないので詳しくは書けませんが、
「万引き家族」も、一般的な「家族」ではないものを提示して、
「家族」というものを考えることを迫ってくる作品でした。
最近のワイドショーでも虐待を受け続けて
命を落とした子供の話で愕然としたのですが、
私たちの仕事の場面でも、お年寄りが粗末に
扱われていると感じる場面に遭遇することも
珍しくはありません。
「家族がおかしくなっている」と言うのは簡単ですが、
本当にいろいろな事情で、一般的な「家族」を維持することが
至難の技になっているのだと思います。
だけど、だからといって諦めてはいけないし、
ニヒリズムに陥っている場合でもない。
それぞれの持ち場で最善を尽くす。
私は進歩主義者ではないけど、
より良い、より幸せな世の中は
努力してつくっていかないといけない、
そう思います。
そういうことを考えさせてくれる是枝作品の
他のものもこの機会に観てみたいな、と思いました。
ちなみに、この映画の音楽を担当したのが細野晴臣氏。
「映画の世界観を邪魔しない」と言う発言どおり、
ふと聞き漏らしてしまうようなさりげない曲ばかりでしたが、
映画の内容を強く印象づける効果は抜群だと思いました。
これから映画を観られる予定のある人は、
そちらのほうも注意して観てみると
また別な楽しみが持てると思いますよ。