先回、セクハラの話の
続きになりますが、この前、
『BLACK BOX』伊藤詩織著)
という本を読みました。
著者の名前をご存知の方は
いらっしゃるでしょうか。
2年くらい前になるでしょうか、
著者は強姦の被害者として
名前と顔をマスコミに公開して
記者会見を開かれました。
(その時は苗字は伏せられてた
と記憶しています。)
どういう会見だったかというと、
著者に危害を加えた男性に対して
逮捕状まで出ていたのに
直前になって何かの力が働き、
逮捕が取りやめられた、
そこで、著者は検察審査会に
申し立てを行うタイミングで
この会見を開かれたのです。
どうして逮捕が取りやめられたか、
ということがひとつのテーマに
なっているんですが、実は
危害を加えたこの男性は
今の首相の太鼓持ちをしている
ジャーナリストで、この事件の
直後に『総理』という本を上梓
しているほどです。
そして逮捕が取りやめられた
理由というのが、実はそういうこと
ではないのか、それだけこのことが
あまりにも不自然なタイミングで
おこなわれたのです。
官邸が官僚の人事権を握っていて
その弊害が起こしている(だろう)出来事が
「もり・かけ」問題をはじめ、
噴出しています。
それは警察組織においても、
と考えると、逮捕直前の取りやめ
という異常な出来事の理由も
そうではないか、
と邪推してしまいます。
このほかにも、被害に遭った
女性のその後の苦しみ・痛みが
男性の私にもグサグサ突き刺さりますし、
強姦被害を受けた女性に対して
けっして優しくない日本の仕組みも
書き込まれていて、本当に早急に
改善しなければいけない問題だと
思いました。
ただ、セクハラ問題で辞任した
事務次官のおこなった行為と
この著者が受けた性被害とは
質がぜんぜん違うとも思いました。
今言われているセクハラ問題は
受けた当事者が「いやな気持になった」
という主観的な感情も含めたもので
それで相手が社会的制裁を加えられる
というのは、伊藤氏の著書を読んで
改めてちょっと違和感を感じた次第です。
「本人が嫌な気持ちになったらセクハラだよ」
という論調があるのは知っていますが、
そういうことから強姦まで、
一緒に論じられると問題の所在や
解決方法までがぼやけてしまうような、
そんな気がしました。
こんなこと書いたらセクハラだろうか。
一応、こういう論調があることも
掲載しておいて、逃げ道を確保
しておきます。
ともあれ、いろいろな事情でマスコミにも
あまり取り上げられていない感じの
『BLACK BOX』が多くの人の目に留まり、
これらの問題を考えるきっかけに
なればいいと思って記事を
書かせていただきました。