ここ数年、ケアマネとしての話、
あんまり書いてなかったけど、
今日はちょっと書いてみようかな。
うまく書けるかな?
今はサ高住で暮らしている
おばあさんなんですけど、
近くの身内というのは、町内に
実兄の息子、つまり甥がいるだけ。
あとは、みんな県外に住んでいる。
若いころに結婚したこともあったけど、
スナックを始めたことで、
それが大変繁盛したもので、
仕事が楽しくなってしまい、
離婚してしまったらしい。
子供はなく、自由気ままな
生活を送っておられた。
糖尿病とそれにともなって脳梗塞を
発症し、一人暮らしができなくなった。
糖尿病というのは厄介な病気で
動脈硬化が進んでいるから
さほど重篤ではないが
脳梗塞も2回、3回と繰り返した。
ケアマネの前任者から聞きそびれてしまって
どういう経緯で始まったのか知らないけど、
この人には社会福祉士の資格を持つ成年後見人がいる。
だから金銭の問題は心配することはない。
みんな後見人さんが適切にやってくれる。
経済的なことを考えても、
サ高住で暮らし、外部からの介護サービスを
受けるとかなり高額になるために、
特養などの介護保険施設も
選択肢に入れてはどうか、と
周囲が提案するも、
後見人さんは「慣れた人たちと一緒に
暮らすことを本人も望まれているので…」と、
可能なら住まわせてあげてほしい、という。
お金なら使いきれないほど
ありますから、と、
若い頃から蓄えていたお金が
今の彼女の生活を支えている。
そのことを良く思っていないのが、
実兄の息子の甥だ。
死んだあとは自分が面倒見る代わりに
本人の資産をすべて自分が相続するように
遺言書を書かせている。
だから、なるべく資産を遺したまま、
できるだけ早く逝ってほしいのだ、
と思う。
どうしてそんなふうに思うのか。
それは、彼女が入院するたびに
「婆あは、もう逝くかなあ」と
悪態をつくそうだ。
直接その言葉を聞いたわけじゃないが、
病院の看護師さんから何度か聞いたのだ。
(続く)