ケアマネジャーも

会議の参加者の一人でした。

ケアマネジャーの役割は

1.会議の進行役 2.利用者の代弁者

の2つを使いこなす必要があります。

 

2.であるあたりは、利用者の思いを

主張する立場でありながら

同時に他の参加者の意見も

尊重しつつ、ふるまう、という

難しい立場になっています。

 

一人二役ということですから、

真剣にこの二役をやりきろうとすれば

実を言うと、これは成立しない話

なんだと思います。

場合によっては、利用者と他の参加者の

意向がすれ違う場合もあるわけですから。

利用者VS家族の関係のなかで、

利益相反する場面に遭遇された方は

少なくないと思います。

 

家族「施設に入ってほしい」

本人「住み慣れた家で暮らしたい」

ってな感じで。

 

ですから、正論を言うならば

利用者本人が意思表明できない場合、

その代弁者は「成年後見人」ということに

なりましょう。正論を言うならば、ね。

 

じゃあ、

ケアマネジャーはどうするかというと、

マネジメントですから、参加者の

それぞれの知見や意向や

その地域の文化や時代背景などを

総合的に勘案して

より良い「解」に落とし込む

ということに集中することだと

私は考えています。

 

ただ、成年後見人制度が

日本では思うように普及していない

現実を考えると、ケアマネジャーの

2つの役割を甘んじて引き受け続ける

ということになってしまいます。

 

こういう例を見ても、いつまでも

日本というのは個人主義が

浸透していかない風土なんだな

という思いを持ちます。

「個人の尊厳」を突き詰めて

保証していくということが。

 

いつまで~も、家族などの身内が

個人の生き方に干渉し続ける

ということになっているんですね。

 

あ、ちょっと横道に逸れてしまいましたが。

 

真剣に考えれば考えるほど

矛盾した場であるのが、この

サービス担当者会議だと思います。

 

よって、ケアマネジャーの開催する

サービス担当者会議は

なんとなくしっくりこない状態が

これからも続くことになるでしょう。