さて、ケアプラン原案を作成したあとは
「サービス担当者会議」をします。
担当者会議をもつまではケアマネジャーは
1人でコツコツやる仕事ですが、
ここからいよいよ調整役の顔が
のぞき始めます。
「マネジャー」・「マネジメント」の
出番です。
「1人で黙々と事務仕事するのが好き」
なのか、
「皆で協力し合ってする仕事が好き」
なのか、
好みの分かれそうなところですが、
ケアマネジャーはどちらも
できる力がないといけません。
まあ、どんな仕事も大なり小なり、
どちらもしなければいけないことが
多いのでしょうが。
でも考えてみれば、ケアマネジャーは
ニーズを見つけるための「観察力」や
「情報収集能力」、利用者のより良い
生活を考える「想像力」や「創造力」、
ケアプランを作成するための「文章力」
など、たくさんの力を必要としています。
そして、たくさんの人たちと関わる
ここからは、「会議運営力」や
多職種への「調整力」などの力が
必要になってくるわけです。
もちろん、そういう力を発揮する以前に
人体や制度や社会資源などの知識を
身につけていなければいけませんし、
依頼を受けてからサービスを始めるまでに
たくさんの課程を踏んでいくことや
会議などで多くの人に動いてもらうこともあるので
スケジュール管理、時間管理がきちんと
できていないといけません。それ以前に
人権や個人情報保護や中立公平などの
倫理観も問われます。
前置きが長くなってしまいましたが、
今回から調整力が試される
「サービス担当者会議」が
おこなわれます。
サービス担当者会議は
必ず通らなければいけない過程の
ひとつで、基準で定められています。
どんな時にしなければいけないかというと
①新規にサービス計画を作成したとき
②介護認定を更新されたとき
③介護認定の区分変更したとき
の3つです。しなければ
報酬を下げらてしまいます。
しかし、「やむを得ない理由」が
ある場合はこの限りではありません。
ただ、「やむを得ない理由」は
ケアマネの理由は一切認められない
ということに注意が必要です。
私が本で読んだ例では、
インフルエンザにかかってしまった
としても認められないという。
「他の人にうつしたらいけないから」
といってもダメだったそうです。
もし、無理矢理会議が開かれたとしても
インフルエンザにかかったケアマネジャーと
同室にいる人たちが気の毒ですが…。