第1表の一番下には
「総合的な援助の方針」という
欄があります。
この欄は、前回書いた
「利用者及び家族の
生活に対する意向」の欄と
同じくらい大事なところだと
思います。
「利用者及び家族の…」が
サービスを受ける当事者がわの
気持ちを強調するところとしたら、
「総合的な援助の方針」は
サービス事業者がわの
ことを書く欄になると考えれば
よいでしょう。
記載マニュアルには
「ケアマネをはじめ、サービス担当者が
どのようなチームケアを行おうとするのか」
総合的な方針を書く、となっています。
第1表では、利用者がどんな気持ちを
持っているのか、また、どういう理由で
どんなサービスを受けるか、
ということをざっくり把握できれば
良いと思います。
詳しくは第2表以降に譲る、
という考え方です。
ですから、逆に言えば
「総合的な援助の方針」の
欄を書く前に、第2表がきちんと
整理されてなければいけません。
ケアマネジメントの流れを
思い出してください。
ケアプランを立てる前に
アセスメントしてニーズを
つかまえる作業をしますが、
アセスメントは、いわば
その人の生活や身体状況を
分解して解決すべき課題
(ニーズ)がないか
見ていく作業です。
そのニーズひとつひとつを書き出し、
それを解決するサービスを
2表では書いていきます。
その2表を集約したものが
「総合的な援助の方針」に
なります。
それはミクロからマクロへ、
という流れです。
まとめてみると、
アセスメント (ミクロ)
総合的な援助の方針(マクロ)
第2表 (ミクロ)
という流れは
(ミクロ)→(マクロ)→(ミクロ)と
思考する視点をそのつど変えて
考えなければいけませんから
ちょっと大変です。
アセスメント (ミクロ)
第2表 (ミクロ)
総合的な援助の方針(マクロ)
と、順番を変えたほうが
記載しやすいでしょう。
(ミクロ)→(ミクロ)→(マクロ)
という流れになります。