8領域21ニーズの紹介も
今回で終わりです。
最後は「ストレス」のニーズです。
⑳が本人のストレス、
㉑が介護者のストレス
です。
今までニーズを列挙させていただきましたが、
すべてにおいて、この「ストレス」があるかないか、
によって、その後の在宅生活、介護生活を
気持ちよく送れるかどうか、ということが
決まってきます。
よーく、思い出してみてください。
要介護5の人で、在宅生活を
何の心配もなく送ることができている
人があれば、それほど手がかかるわけ
じゃないのに、「もー、ダメ。施設」
となってしまう人。
この分かれ目になるのは
介護者の「ストレス」があるかないか、
なわけですね。
介護者のストレスがあるかないか、
ニーズ㉑を頭に置いてアセスメントします。
もちろん、ニーズ⑳本人のストレスも
アセスメントしなければいけません。
ストレスが高い生活はQOLを
低下させてしまうからです。
本人のストレスは、おもに
介護を受けざるを得ない自分に、
納得できていない場合に高まります。
例えば第2号被保険者のように
若くして要介護状態になってしまうとか。
また、進行性の難病を患ったり
認知症の行動障害がある場合なども
ストレスが高いと考えましょう。
本人のストレスを軽減するためには
より身体的・社会的自立性を高めるか、
障害を受容し、精神的な安定をめざすか、
といったことになるでしょう。