介護負担というと、

「どんな動作に負担かかかるか」

ということに関心がいきやすく、

それは「ニーズ⑧ 動作別介護負担」にて

詳細を解説しましたが、

介護負担のニーズには、

時間帯に関する負担にも

注意が必要です。

「ニーズはいくつある?」でも

言った通り、家の誰かが

介護が必要になると、

「今までの自分の生活」+「介護」

という生活になり、今までの時間と

同じように過ごせなくなるからです。

 

では、どの時間帯に介護が集中し、

どれだけ介護負担がかかるか、

ということですが、

それには介護者の背景を

アセスメントする必要があります。

具体的には、

「家事をどれだけしているか?」

「どんな仕事をしているか?」

「育児しなければいけないか?」

といったことを聞きます。

仕事や家事を引退している人

(要介護者の配偶者など)が

介護する場合、時間の制約に

縛られることはあまりないので

このニーズは該当しないこと

になります。

 

反対に子、子の配偶者が介護する場合、

家事、仕事、育児もあわせて

行っている場合も多いので

このニーズに注意が必要です。

 

では、どの時間帯に

介護負担が生じやすいかというと、

ひとつは起床時から朝食後まで。

例えば、保育園に子供を預けたことのある

人は、よく理解できるのではないでしょうか。

 

通常、朝は自分のことだけでも忙しいのに

さらに人の世話までしなければいけない

となると、その負担はかなりのものでしょう。

 

そして、もうひとつは深夜。

ふつう、休息をとるべき時間帯に

介護をするとなると…いうことです。