ニーズの7番目は
「認知症症状の軽減」です。
ADLの「自立・重度化予防」と並んで、
本人の自立支援には欠かせない
ものでしょう。
認知症症状が目立ち始めると
他者からの支援なしでは生活が
できなくなってきます。
ですから、その症状を少しでも遅らせる、
保っている機能を維持する、
という視点を持つ必要があります。
しかし、認知症のケアマネジメントは
あまり上手に機能していないケースが
多いように思うのですが、どうでしょう。
その理由は、認知症のケアが
しっかりと確立していないことがある
と思います。
あるいは、一刻も早く専門の医療機関へ
相談する、という方法論しか持たない
人が大勢いるのではないか、と
思います。
医療との連携が必要なのは、
当然です。認知症のタイプや
それに伴う薬剤を適正化することで
改善する例もあるでしょう。
それと同様に、ケアの力で
認知症症状を軽くすることにも
取り組まなければいけません。
そういう考えは、
慢性疾患の管理にだって
自立・重度化予防にだって
当てはまることなのです。
医療、専門医に頼るばかりの
方法論しか待たない人は
次回からの「認知症症状を軽減」
するケアをじっくり読んで
実践してみてください。