「ニーズはそれほど多くない」という立場の私。
前回お話ししたのは「8領域」といいます。
その8領域をさらに分解してみると
全部で21個に分けられます。
「8領域21ニーズ」と言います。
21ニーズあるうちの、ひとつめは
「①慢性疾患の管理」です。
この慢性疾患の管理は、
「全身状態に影響を与える病気」を
対象にしてみていきます。
どんな病気かといえば、
①心臓疾患などの循環器の疾患
②パーキンソン病などの神経難病
です。これらの病気の症状が
安定しているかどうか、ということをみます。
不安定であればニーズあり、となります。
①について、少しお話しすると、
循環器というと、体に水分と栄養を送る
血管のことを考えると思いますが、
その血管をダメにする病気がいくつかあります。
高血圧、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病
などです。いわゆる「生活習慣病」です。
昔は「成人病」とも言っていました。
また、動脈硬化による二次的な疾患、
いわゆる合併症を予防する視点も必要です。
とくに細い血管が多い腎臓(腎不全)や
脳(脳卒中)などは、この影響を受けやすいので
注意しなければいけません。
また、主治医から「○○不全」という病気を
聞いたときは、その病気のケアが必要です。
心不全、腎不全、呼吸不全などです。
○○不全とは、きちんと機能していない、
という意味で考えるとよいでしょう。
安定・不安定を左右する条件としては、
①定期的に通院しているか
②決められたように服薬をしているか
③指示を受けた生活指導は守られているか
ということをみていけば良いでしょう。