今日からサービス計画書について
お話ししていきましょう。
このサービス計画書が元になって
サービスの提供がおこなわれていきます。
今回はサービス計画書の第2表について、です。
第2表というのは、アセスメントをした結果、
明らかになった「ニーズ(課題)」を
解決するための目標やサービス内容を
A4 1枚で集約されている紙です。
介護のお仕事をしている人なら
ご存じかと思います。
前回お話ししたように
「ニーズ」イコール「課題」の件ですが、
この第2表のいちばん左側には
「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」
という項目になっていますよね。
覚えておきましょう。
さて、ここから本題ですが、
課題を解決するために
サービスを計画するのですが、
ニーズの解決レベルというのを
心しておいたほうがよいでしょう。
どういうことかというと、
課題を解決するレベルは
だいたい4つに分けられます。
「①解決」・「②改善」・「③維持」・「④遅延」
の4つです。
①は、問題が消失してしまうこと。
サービスを必要としない、
つまり自立した状態のことです。
②は、問題がなくなってはないけど、
以前よりは良くなっている状態のことです。
③は、文字通り現状維持で、
④は現状より悪くなっているけど
サービスを使っているからこそ、
その程度で済んだ、というレベルです。
介護保険の利用者は、
高齢化により介護が必要になった人
ということです。
いつまでも若者のようにいることは
不老不死を実現することと同じですから
どんな方も①解決というわけにはいかないのです。
国がずるいのは、ただ
「自立支援」を念仏のように唱えて
どんな人でも①解決できるかのように
言っていることです。
ただし誤解がないように言っておきますけど、
サービスの質が悪いために
利用者の重度化を防ぐことができず、
生活の質を落としてしまうのは
大きな問題ですからね。
この方の、この課題は
①~④のレベルでどの辺を
目指せそうか、ということを
見立てるのもケアマネジャーの
大切な仕事ですね。