いつの間にか、ケアマネの仕事の話から

高校野球の話になってしまっていたので、

ここいらで元に戻そうと思いますが、

ケアマネジャーに必要な能力について

考えてみましょう。


下に記したのは、

介護支援専門員の定義ですが、



「この法律において「介護支援専門員」とは、要介護者又は要支援者(以下「要介護者等」という。)からの相談に応じ、及び要介護者等がその心身の状況等に応じ適切な居宅サービス、地域密着型サービス、施設サービス、介護予防サービス若しくは地域密着型介護予防サービス又は特定介護予防・日常生活支援総合事業(第百十五条の四十五第一項第一号イに規定する第一号訪問事業、同号ロに規定する第一号通所事業又は同号ハに規定する第一号生活支援事業をいう。以下同じ。)を利用できるよう市町村、居宅サービス事業を行う者、地域密着型サービス事業を行う者、介護保険施設、介護予防サービス事業を行う者、地域密着型介護予防サービス事業を行う者、特定介護予防・日常生活支援総合事業を行う者等との連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識及び技術を有するものとして第六十九条の七第一項の介護支援専門員証の交付を受けたものをいう。」

(法第7条第5項)



「ケアマネは、必要な援助に関する

専門的知識及び技術を有する」

書かれています。


しかし、その「専門的知識及び技術」

というものがどんなものか、というのは

どこにも書いてありません。


どんなものか、考えていきましょう。




ケアマネジャーになるには、

「介護支援専門員実務研修受講試験」

という試験に合格しなければいけません。


この試験に合格すれば、

「介護支援専門員実務研修」

という研修を受けることができ、

晴れてケアマネジャーの資格を

持つことができるのです。


ということで、

ケアマネジャーに必要な知識とは、

この試験に出題される内容というわけ

ですね、分かりやすい~。



ちなみに、どんな内容の問題が

出るかというと、私も十数年前の

試験合格者なので、

最近の問題集を眺めてみると、

・高齢者を取り巻く社会情勢

・社会保険(介護保険含む)

・その他の社会保障

・成年後見制度

・国や自治体の役割


から、


・医療、リハビリ、看護

・認知症

・介護技術


とか、


・介護サービス

・面接技術

・倫理


まで、

非常に多岐にわたる内容

だと思いました。


ここまでが知識だとすると、

つぎは技術ですが、

これこそ実態が掴みづらい

ものですが、あえて言えば


このような知識を武器に

これを活用・駆使する力

であろうと思います。


つまり、試験は知識のある・なしを

見極めるもので、

技術はケアマネをやっている間に

磨いていくもの、と考えるのは

どうでしょう。


分かりにくいかもしれないので、

例を挙げて言うと、

ケアマネジメントのプロセスの中で

アセスメントの段階で考えると、

相手が心を開いて自分のことを

話しやすくする環境作りや聴き方だとか、

生活上のニーズがどこにあるのか、

という見立てだったりとか

サービス担当者会議においては、

会議の進め方や専門職からの意見の

引き出し方だったりとか、まとめ方だったりとか、

そういうのが必要な技術だろうと思います。




さて、次回はケアマネジャーに必要な資質

について、ひと言書いておこうと思います。