グループホームをとりまく
環境にはこういうこともあります。
「地域密着型サービス」としての
役割です。
認知症グループホームは
少人数のなじみの関係と
言われています。
それが理由かどうか分かりませんが
「なじみが特長であれば、
市外からの入居は×だろう」
ということです。
見ず知らずの土地の
グループホームには
入れないのです。
なじみがないから。
その地域での取り決めで
広域にまたがってOKにしている
ところもありますが、
基本的には市町村単位に
区切られています。
通所介護、訪問介護には
そんな決まりはありません。
A町に事務所がある訪問介護は
B市、C町、D村と
どこにでも営業できるのです。
また、決められた評価団体が行う
「外部評価」というものを受ける必要があったり
地域の方から助言や指摘を受ける機会、
「運営推進会議」というものを
定期的に開催する必要があります。
これは、グループホームが
乱立し始めていた頃、外部の
監視の目をつくらないといけない、
といった流れからきているものと
私は思っているのですが、
それは被害妄想でしょうか。
まあ、それは置いとくとして、
グループホームは地域とのつながりを
大切にしなければいけない、と言われて、
それに向けて努力されています。
利用者さんがホームだけでなく、
外へ自由に出かけられる環境が整うことは
とてもいいことです。施設だけの閉鎖的な空間が
残りの人生すべて、というのは味気なさ過ぎる。
しかし、前回言ったように
重度化になって、外に出ようにも
出られなくなる事態になっている
グループホームもあります。
重度化してしまったケアの質が悪い、
という意見もあるでしょうが、
前にも言ったとおり、高齢化すれば
身体が重度化する危険は大きくなるのは
グループホームでも在宅でも
施設でも一緒です。
入居されている人たちへのケアに
加えて、近隣との関係にも
時間を割かなければいけない、
といった事情がグループホームには
あることも知っていただきたいと
思います。
ただ、介護現場はどこも忙しく、
グループホームだけが免責される
理由はどこにもありませんが。
ちょっと話がずれてしまいましたが
これからのグループホームを
どう考えたらよいか、次回、
私の考えを述べてみます。
続く。