前回書いたとおりに

行き詰まりを見せている

認知症グループホームですが、

関係者の間では、

「今こそ、グループホームの

原点に帰ろう」というのが

合い言葉になっています。


そういう合い言葉を

創ることを批判はしませんが

ただ、その原点とは何を指して

いるのか、ということは

明らかにしておかなければ

いけません。


じゃないと、

「どこに戻るのか」戻る位置が

人それぞれに委ねられて

しまうからです。


合い言葉やキャッチフレーズが

往々にして役立たない原因がこれです。




じゃあ、日本のグループホームの原点は

どうだったかというと、

さかのぼること1980年代のことです。

北欧、スウェーデンで行われた

グループホームを日本が導入したのが

はじまりです。


少人数で生活するケアが

認知症の方の症状緩和に

非常に有効だった、ということで、

グループホームの形態が

日本でも採用されたのが

グループホームの始まりです。


ここをもうちょっとしっかり分析しないと

原点には帰れないだろう、だから

行き詰まりを解消できないだろう

と思います。




次回に続く。