今週も私にとって心を揺さぶられる

エンタメニュースがありました。

まったく今年に入ってから

すごいニュースが続いています。


…というか、俺、

そういうの見過ぎ?


清原和博。今週、

覚醒剤所持の現行犯で

逮捕されました。


彼は現在48歳。

私は学年で言うと

彼のひとつ下です。


「KKコンビ」という言葉は

私の子どもたちも知っていました。

言うまでもなく、彼がPL学園で

野球をやっていたとき、彼と

チームメイトの桑田真澄の

頭文字を合わせてた呼び名です。


彼らは大スターでした。

私も野球をやってましたが

逆立ちしたってなれっこない、と

思っていました。


私が高2の時、

地元で国体が行われ、

3年生だった彼らが

やってきました。

うちの高校のグラウンドが

彼らの練習場にもなりました。

しかし、一切彼らの姿は

見られませんでした。


あまりのファンの多さに

見ることができませんでした。

試合が行われた球場で

私は交通整理をしていました。


まあ、とにかくすごかった。

すごすぎて悔しい気持ちもわかない。

雲の上の存在でした。



私は生粋の巨人ファンの私ですが、

嫌いになりそうなときが

今までに2回ありました。


1回目は、私の地元のスター、

小林繁と江川卓のトレードの時。

2回目は淸原のドラフトの時です。


淸原は西武ライオンズに入団し、

1年目から華々しい活躍をしました。

初めて巨人と闘った日本シリーズ最終戦で

最終回の守備の時に思わず涙ぐみ

チームメイトに抱えられていたシーンを

今でもはっきり思い出します。


その後、フリーエージェントで

巨人に入団するのですが、

子供のころから好きだった

ジャイアンツに一度は振られたのに

やっぱり好きが押さえられず、

夢を叶えた姿を見て

(本当に純粋な人だな)と

思いました。


普通、大人になったら

そういうのはどうでもよく

なっちゃうじゃないですか。

でも、彼は子供の時の気持ちを

大切に心にしまっていたということ

だと思うんです。


しかし、終盤はケガがちで

とうとう主要な打撃タイトルとは

無縁で引退してしまいましたが、

親分肌で兄貴分な人柄と

いつまでも野球小僧みたいな茶目っ気とで

私は言うほどファンでもないんですが、

同世代ということもあり

彼の出演するTVはかなり観ていて、

やっぱり関心がありました。

「野球に関わり続けたい」と

ずっと言っていましたから

その夢が叶えばいいな、

いつか彼のユニフォーム姿を

見ることができたら

プロ野球も盛り上がるだろうな

と思っていました。


しかし、残念なことになりました。



どうしてこんなことに

足を踏み入れてしまったんだろう。

現役を退いたあとの

セカンドキャリアって

言うほど簡単じゃない。


仕事がら、年寄りを見ててもそう思う。

定年後の暮らしをうまく過ごせない人は

やっぱり過去の栄光にすがってたり、

「やることがない」「趣味がない」って

嘆いている人が多いと思う。

サラリーマンなら65歳までは

希望すれば居られるけど、

プロ野球選手なんて、

昨年引退した山本昌が

50歳まで現役やっていたのが

「あり得ない」ということで

ニュースになるほどで、

普通、スター選手でも40歳前後、

活躍できなければ20歳代前半でも

解雇、ということもざらです。


だいたい

プロ野球選手になれる人っていうのは

たいがい小学生のころから

野球をやっているのが当たり前で

24時間365日野球のことを考えて、

やっていないとなれないくらいの

レベルの話なので、

野球以外の世界って

考えられないほうが

ふつうだという認識です。


純粋に野球が好きであればなおさら、

という感じです。


だからといって、淸原のことを擁護する気は

さらさらないわけですけど、

でかい体の番長が身を縮めて

両脇を刑事に挟まれて

うつむいて車に乗っている姿を見て

ただただ、哀れに感じてしまったわけで。