こういう役割のあり方を
「存在する役割」といいます。
居ることがすなわち”役割”を
果たすことになるのです。
たとえば
デイサービスのたくさんいる人の中で
ひとりひとりに役割をつけるのって
できないんじゃないか、ってことを
考えたりしますよね?
何もしないAさん、何もできないBさんが
どうしても出てきちゃう。
でも、存在役割のことを考えれば、
AさんとBさんが友達になってしまえば
良いのです。
「あんたぁ、家でこんなことがあってな…」
「あら~、うちもだよ~」って、
なにげない時間だけど
そういうふうに過ごせることが
とっても大切なんですよね。
さらに言うと、
何も言わないCさんでも
心をかよわせてくれる、
寄りそってくれる人が
そばにいればその人は
充実した生を続けることが
できる。
たまたま先週、
近所で葬儀がありました。
亡くなったのは
一人暮らしの男性でした。
その約2ヶ月ほど前には
奥さんが亡くなったばかりでした。
奥さんは病気を患っておられ、
最期は施設で亡くなられましたが
男性はとてもショックだったそうです。
男性も持病を持っておられたそうですが、
まさかこんなに早く亡くなるとは、
と、身内の方が言っておられたそうです。
やっぱりこんなことってあるんですね。
役割は人と人とをつなげ、
役割関係がなくなったとき、
人は生きる目的を見失う。
そう思いませんか?