急性期の病気で入院となり、
その病気はよくなったが
”廃用症候群”で寝たきり、
なんて残念な話を聞くことが
あります。
寝たきりにさせないために
離床、離床ということを
良く言いますよね。
ただ、私が思うに
離床ってどういうことか、
認識の違いがあるように思います。
たとえば、
病院ではベッドのギャッジアップをもって
「離床しています」と言ったりします。
認識の違いだと思うので
それぞれご意見があろうかと
思いますが、
私が思う離床について
お話しします。
寝たきりが良くないのは
そもそも人間は地球の重力に逆らって
二足歩行をする動物だからです。
二足歩行できる動物なのに
重力に抗することをせずにいるから
体が弱ってくるのだと思います。
大地に足で踏ん張って
しっかり立っているからこそ、
足の骨がしっかりします。
もちろん、背骨も首の骨も。
その姿勢を維持するってことは、
本当に大変なことなのです。
頭ってボウリングの球ぐらいの
重さがあると言います。
だから、おじぎをすると、
けっこう腰に来ます。
慢性腰痛持ちの私は
10度も頭を下げることも
できません。
だからよく「自分に非があっても、
けっして頭を下げない人間」という
変な評判が立っています(苦笑)
それはさておき。
それくらい地球の重力ってすごくて
でもさらに、2本の足で立っている人間は
もっとすごいわけです。
(つづく)