「水・メシ・クソ・運動」が

からだのために気をつけなければ

いけないことは分かったが、

元気な私たちにとっては

普通にやっていることだし、

どうアセスメントしていけばよいか、

そこんところをもう少し詳しく

教えてもらわないと…

とおっしゃるのはもっともです。


私がやっているアセスメントのポイントを

お伝えしたいと思います。




まず「メシ」のことで言うと、

固形物がきちんと体に入るように

しないといけません。

じゃないと栄養になりません。


そのために「口の中」はとても大事です。

固形物を細かくしないと、そっから先、

大変なんです。丸飲みになっちゃ。


食べ物を潰すのは「歯」です。

歯がちゃんとしてないと食べられません。

そのためには「歯」がなければ直す、

というのが基本です。

歯が抜けてても長年の鍛錬(?)で

歯ぐきの表面が硬くなって

歯と同じような機能を持った強者も

いますけどね。


また歯があっても、歯ぐきの炎症がある、

グラグラしている、固いものが食べられない、

そういう人はやっぱり歯科受診をしたほうが

よいでしょう。


入れ歯があっても合っていない、

入れ歯をしていると痛い、

そういう人も治療対象ですね。




あとは「舌」ですね。

舌はいろんな働きをするんですが、

歯で潰した食べ物を塊にするために

粘着力のあるだ液と混ぜ合わせる、

という働きをしています。

また、食道へ送り込むために

口の入り口をフタするはたらきも

あります。

半身麻痺とかがあると

舌も麻痺している場合があるので

こういう働きが難しくなってきます。

だから、むせやすくなったりするんですね。


さっき、塊をつくるためにだ液と混ぜる

と言いましたが、だ液が出ているかどうか、

というところもみる必要があります。

脱水気味になっていると

十分なだ液が分泌されない可能性が

あります。


だ液が少ないと口の中が洗浄されず、

汚れていくので、口腔内が不潔かどうか、

調べてみるといいでしょう。




嚥下ができるかどうかですが、

最終的には専門職の評価となるでしょうけど、

男性の場合だったらのどぼとけが動くかどうか、

確かめることぐらいはできるのではないでしょうか。

唾を飲み込んでもらえば分かります。