ケアマネジメントが目指す目標として

「自立支援」と「生活の質の向上」を

挙げました。


この2つの言葉、

同じ意味をあらわしているようで

実はそうじゃないんじゃないか、

という思いを持っていました。


そこで、今回のアンケートで

「『自立支援』できた、と感じたこと」

「『生活の質の向上』ができた、と感じたこと」

という2つの問いを投げかけてみたところ…。




アンケートを集約するときに

「自立支援できた」と感じたキーワード

というのをまとめてみましたよね。


16個のキーワードだったわけですが、

これをさらにこういう感じでまとめてみたんです。

人間の構成要素に。



「人間の構成要素って、なんだい?」

というご質問が聞こえてきそうですが、

私は人間ってこう考えています。


体がある(身体)

心を持っている(精神)

社会的な生き物である(社会)

「身体・精神・社会」的な存在である

ということです。




「人間は「身体・社会・精神」の統合体である」

(竹内孝仁教授『認知症のケア』より)


「健康とは、完全な 肉体的、精神的及び

社会的福祉の状態であり、

単に疾病又は病弱の存在しない

ことではない」

(WHO「健康の定義」)




こういったことから、

16個のキーワードを

「身体」・「精神」・「社会」に

分類してみようと試みたわけです。




つまり、

①ADL(日常生活動作;歩行、排泄など)

②基本動作(寝返り、起き上がりなど)

③健康

④認知機能(中核症状)


①~④は「身体」に関すること


⑤IADL(手段的日常生活動作;買い物、服薬管理など)

⑥趣味・仕事

⑦生活範囲の拡大

⑧交流

⑨役割


⑤~⑨は「社会」に関すること


⑩意欲

⑪表情の変化

⑫BPSD(周辺症状)

⑬自信


⑩~⑬は「精神」に関すること


のこり⑭~⑯は3つに分類できないと

思ったので「その他」とします。




こうしてまとめてみると、

「自立支援」と「生活の質」に

明らかな差が出てきました。