前回の記事の締めで
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前回、前々回の記事を読んでみてください。
身体機能の維持・改善が困難な人に
どんな自立支援のケアマネジメントをしたか、
という例はあったでしょうか?
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と、書きましたが、
どうせみなさん読んでないでしょう(笑)
ちょっと振り返ってみましょう。
①入所時、立ち上がり立位不安定なため、
職員2人対応にて支援を行うことがあったが、
DSにて定期的な運動・レクリエーションへ参加し、
活動的な生活を送ることにより、立位安定し、
今では手すりなど持ち、自ら立ち上がるようになった。
(介護4)
②病院入院中、1年近く病院で過ごし寝たきり。褥瘡あり。
食事のみ自立の状況。通院し、SS利用開始。
栄養マネジメント、日中離床などのケアで
2ヶ月後には褥瘡治癒。
日中は車イスで過ごし自走できるようになった。
(介護4)
③リハパン→布パンツに変更し、
尿意・便意があり、時間で誘導してこと。(介護4)
④胃ろうから口から食事がとれるようになった。(介護4)
⑤骨折で入院し、退院後立位保持できなかったが、
トイレ時、立位保持できるようになった(要介護5)
⑥食事支援していた方が、スプーン使用し、
自ら食べられるようになった(介護5)
⑦発語が出るようになり、少しだが車イスの自走も
できるようになった。(介護5)
⑧寝たきりの状態から1年間で自立歩行でき、
介護保険卒業された。(介護5)
⑨誤嚥性肺炎をくり返していたが、
寝るときに姿勢をファーラー位にすることで
全くなくなった(介護5)
介護4、5の人を上げてみましたが
これを丁寧にひとつひとつ見ていくと、
①立ち上がりの自立
②移動の自立、床ずれ治癒
③排泄の自立
④食事の自立
⑤立位の自立
⑥食事の自立
⑦意思疎通可能、移動性向上
⑧歩行の自立、介護保険非該当
⑨肺炎予防
というあたりが「自立支援」できた
と思われた根拠という感じです。
しつこく、くり返しますが、
身体機能の維持・改善が困難な人に
どんな自立支援のケアマネジメントをしたか
というところがテーマなんですが
要介護4、5の人への自立支援は
身体機能や日常生活動作(ADL)
あとは健康面がとりあげられている
傾向があるように思います。
では、身体機能、ADL、健康面での
自立が困難な人には「自立支援」は
できないのでしょうか。
そうですね、私はそう思います。
どんな人にも「自立支援」って
できないと思います。
だって最終的には
肉体は死ぬじゃないですか。
ips細胞の研究でもすすめば
それは分かりませんけど。
「若返りが期待できるかも?」
と未熟な研究者が言っていた
STA○細胞も今のところ、
再現できずじまいですし。
だから、「あり方検討会」で
「自立支援の理念の共有が
できていない」って結論づけられたって
目標の一つとしては大いにアリ、
だけれども、すべてそれでカタがつく、
という単純なものではないということです。
ということで、みなさんから回答していただいた
アンケートをもっともっと深く見ていくと
実はこんなことが分かってきました…。