コピペだと楽すぎて
あり方検討会の自立支援論議が
活発すぎて、1回で紹介するには
ボリューミーなので、ここでは
第6回めの議論を紹介しましょう。
この資料で言いますと、自立支援というのが何なのか
ということなのだろうと思います。
つい先日も在宅の方ばかりが集まった40~50人の
2日がかりの勉強会で自立支援の話をしていましたら、
後からベテランのデイの管理者の方がいらっしゃって、
「○○さん、要介護5には自立支援はないんですよね」
と確認されまして、がっかりしたんですけれども、
そこのデイに行きましたら、非常に重たい方をやっておられる
すばらしいデイなんですが、要介護5の方が来たら
1日ベッドに寝かせっ放しなんです。
そういうことが今の常識になってしまっているということは、
小山先生がおっしゃったことも含め、自立支援のモデルと
段階を示すということをしっかりやって、
こういうもの全てを自立支援と呼んでいるんだよと
言わない限り伝わっていかない状況かなと思いますので、
この自立支援をいかに伝えるかということに
ちょっと時間とお金を使っていただけないかなと思います。
(某大学教授、○○氏)
○○氏は「要介護5の人には自立支援がない」と言われて
がっかりさせられたそうですが、では、○○氏はこの管理者さんに
「要介護5の人の自立支援は、たとえばこういうことでしょ」
と言ってあげられなければいけないわけです。
でも、そういった発言は最後まで見られず、
「自立支援のモデルと段階を示すということをしっかりやって」
と、どこかの検討会でまとめてください、ということで
締められています。この検討会における、○○氏のほかの
発言には私もたくさん勉強になる部分があったんですが、
こと自立支援に関しての発言は、残念ながらこのような
終わりかたでした。
自立支援はいかなるものかというのは、
先ほどおっしゃったとおり、明確にする必要が
あると思うんです。基本的に自立支援というのは、
一般的には自分を律する自律ということも含めて、
かなり概念的には広い意味があるのかなと思っています。
自立支援という考え方はケアマネジメント全体で
非常に根幹の部分だろうと思うんです。
なおかつ地域ケア会議でどのように考えていくか
というところで、その考え方を明確化しないと、
相当おかしな方向に行ってしまうということも
あるのだろうということで、ぜひ自立支援とは
いかなるものかということをよりはっきりとする
必要があると思っています。
先ほどちょっとお話がありましたように、
要介護度5で自立はないとか、そういう意味ではなくて、
全ての方に自立ということがあり得るということを
前提に置いていると思ってよろしいのかなというふうに思います。
(社会福祉士会、△△氏)
△△氏も、さきほどの○○氏と
同意見のようです。
ただ、おもしろいところが
「自立」には「自律」もあるよ、と、
いかにも社会福祉士らしい発言で、
笑ってしまいました。
私も社会福祉士なのですが、
社会福祉士って、あんなことを言って
議論を煙に巻いちゃうクセがあるんですよね。
だいたい言葉遊びが多すぎ…。
…あ、こんなこと言って、全国の
社会福祉士を敵に回しちゃいました(苦笑)
それから自立支援というところで
具体的な像をつくるというのは、私も大賛成です。
(作業療法士会、中村氏)
…という、あっさりとした意見が出たあとで、
最後に、自立支援とかケアマネジメントについて
こんなに議論されるということにびっくりしたんですが、
運営基準をよく読んでいただければ、
「自立支援」も何度も説明していますし、
(某大学教授、××氏)
活発におこなわれた自立支援論議に対して
この一刀両断(笑)ばっさりいかれました。
たしかに同じような意見を
いろんな方々が言い方を変えて述べ、
議論が深まっていかない感じは
私も受けました。
誰もが迷っていて、提案しかねる、
という感じを。
ただし、私の目が節穴でなければ、
運営基準に「自立支援」とは
こういうことである、ということが
述べられている部分を見たことがない。
それは、××氏以外の委員が
これだけ活発に自立支援論議を
しているのだから、間違いないことと
思うのですが。
もし、書いてあるというのなら、
××氏に、「どこにどう書いてあるのか」
ということを問うてみたい。
そう思うのです。
…そんなこんなで、
とうとう第7回目の
最後の検討会を
むかえることに
なりましたとさ。
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