さて、
いよいよ核心に近づけていかないと
いけませんが、ずいぶん長くなってきたので、
飽きていませんか(苦笑)
さて、これからはケアマネジメントが目指す
「目標」を探す旅に出かけましょう。
ケアマネジメントは何を「目標」に
しているんでしょうか。
まず、ご存じ「介護保険法」を
紐解いてみましょう。
そもそも、なぜ介護保険ができたのか。
介護保険は何を目指しているのか。
「そんなところからやるの?」
みたいな声が聞こえそうですが(苦笑)
まあ、こういうことでもないと、
めったに振り返ることもありませんから。
介護保険は、国と市町村の責任で
1,2条のことを繰り返して書いています。
さて、ここまで見て、介護保険が
目指している目標とはいったい何でしょう。
解釈は、みなさん違うかもしれませんが、
私はこんな風に思いました。
「介護状態にならないようにしよう」
「介護状態になっても回復する努力をしよう」
「介護状態になっても悪くならないようにしよう」
こんな感じですか?
これをひと言で何と言いましょうか。
私は「自立支援」という言葉でいいと思うんですが
みなさんはどう思いますか?
介護保険の目標が「自立支援」であれば、
ケアマネジメントのPDCAは「自立支援」を
念頭においておこなう必要があるということです。
「そんなの、当たり前じゃん」
「そう思ってやっているよ」
という人も多いと思います。
そこです!
私が(考えてほしい)と
思っているところは。
このシリーズのきっかけになった
「ケアマネのあり方検討会」のまとめでは
第1番目に
①介護保険の理念である「自立支援」の考え方が、
十分共有されていない。
と掲げられています。
自立支援を念頭に置かずケアマネジメントを
おこなうのはもってのほかですが、
そう思ってやっていたとしても、けっして
十分共有されていないんじゃないか。
ここが悩んでしまうところなのです。