中間まとめでは、
「ケアマネジャーの資質向上という見直しの視点は大きく2つある」
とされました。
その2つとは、
Ⅰ『介護支援専門員自身の資質の向上に係るもの』
と
Ⅱ『介護支援専門員が自立支援に資するケアマネジメントが
実践できるようになる環境整備に係るもの』
この2つです。この2つのうち、
現場のケアマネが頑張れるところは
どっちだと思います?
私はⅠだと思うんですがどうでしょう。
介護支援専門員自身が資質向上を目指す、
ということですからね。
ところで、ケアマネの仕事のうち、
どんな資質が必要なんでしょうか。
課題とされた10項目を
改めて見てみますと、
①介護保険の理念である「自立支援」の考え方が、
十分共有されていない。
②利用者や課題に応じたアセスメント(課題把握)が
必ずしも十分でない。
③サービス担当者会議における他職種協働が
十分に機能していない。
④ケアマネジメントにおけるモニタリング、評価が
必ずしも十分でない。
⑤重度者に対する医療サービスの組み込みをはじめとした
医療との連携が必ずしも十分でない。
⑥インフォーマルサービス(介護保険給付以外のサービス)の
コーディネート、地域のネットワーク化が必ずしも十分でない。
⑦小規模事業者の支援、中立・公平性の確保について、
取組が必ずしも十分でない。
⑧地域における実践的な場での学び、有効なスーパーバイズ機能等、
介護支援専門員の能力向上の支援が必ずしも十分でない。
⑨介護支援専門員の資質に差がある現状を踏まえると、
介護支援専門員の養成、研修について、実務研修受講試験の資格要件、
法定研修の在り方、研修水準の平準化などに課題がある。
⑩施設における介護支援専門員の役割が明確でない。
この10項目のうち、
ケアマネ自身が頑張って資質向上を果たさなければいけない
と考えるものは、私は
⑤重度者に対する医療サービスの組み込みをはじめとした
医療との連携が必ずしも十分でない。
⑥インフォーマルサービス(介護保険給付以外のサービス)の
コーディネート、地域のネットワーク化が必ずしも十分でない。
まずは、この2つ。
今後、さらに財政がひっ迫していくことが予測される現状において、
軽度者外しが加速し、より重度者に比重を置く方向に
流れが進みつつある介護保険制度において、
ケアマネジャー業務も重度者に必要な医療への知識と
医療機関たちとの連携が求められ、そのいっぽうで
介護保険をなるべく使わずに済むように、インフォーマルな
サービスとのつながりをより強化してください、ということです。
ただ、まあ、これに対しては、
100%ケアマネジャーの責任である、
というわけではなく、医療機関自身が
介護・ケアへの理解を深める必要があるし、
地域、インフォーマルサービスもケアマネ自身が
開拓していくことと同時に、行政・自治体自身が
「おらが村をどうやって高齢者が住みよい場所にしていくか」
という、グランドデザインのようなものが重要になってくる
と思います。
さて、問題は次から。
②利用者や課題に応じたアセスメント(課題把握)が
必ずしも十分でない。
③サービス担当者会議における他職種協働が
十分に機能していない。
④ケアマネジメントにおけるモニタリング、評価が
必ずしも十分でない。
この3つ。
よく見てみると、この3つはケアマネジメント業務の
プロセスのすべてであります。
アセスメント → サービス担当者会議
→ (実際のサービス) → モニタリング
これらすべてが十分でない。
あえて大文字、アンダーラインをしておきましょう
なんだよケアマネの仕事は全部
不十分かよ、ということですが(苦笑)
実は、そう言っているんですね。
これは身も蓋もない…
この報告書、優しそうで
まったく優しくありません。
では、なぜ、こうなってしまうんだろう?
というところで私の考えを書きたいと思います。