「介護支援専門員(ケアマネジャー)の
資質向上と今後のあり方検討会」で
まとめられた10つの課題に対して、
「具体的な改善策」というものが
挙げられています。
この改善策が実を結べば、
ケアマネジャーの資質は
飛躍的に向上するぞ!
ということですね^^
その改善策を紹介しましょう。
(1)ケアマネジメントの質の向上
①ケアマネジメントの質の向上に向けた取組
自立支援に資するケアマネジメントに向け、
適切な課題抽出や評価のための
新たな様式の活用を推進
多職種協働によるサービス担当者会議の
重要性の共有と環境づくり
②介護支援専門員実務研修受講試験の見直し
試験の受験要件を法定資格保有者等に
限定する見直しを検討
③介護支援専門員に係る研修制度の見直し
演習に重点を置いた研修制度への見直しや
研修修了時の修了評価の実施について検討
実務研修の充実や基礎研修の必修化について検討
更新研修の実施方法や研修カリキュラムについて
見直しを検討
研修指導者のためのガイドラインを推進
都道府県の圏域を越えた研修等の実施を検討
④主任介護支援専門員についての見直し
研修修了時の修了評価や更新性の導入について検討
主任介護支援専門員による初任段階の介護支援専門員に対する
現場での実務研修の導入について検討
地域の介護支援専門員のネットワーク構築の推進
⑤ケアマネジメントの質の評価に向けた取組
ケアマネジメントプロセスの評価やアウトカム指標
について調査研究を推進
ケアマネジメントの向上に向けた事例収集及び情報発信
以上が、「(1)ケアマネジメントの質の向上」への
改善策ということになっていて、このあと、
(2)保険者機能の強化等
(3)医療との連携の促進
(4)介護保険施設の介護支援専門員
という項目が続きます。
ちょっと長くなるので、
今回は(1)に限って紹介します。
(2)(3)(4)が気になる方は、予習しておいてください。
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http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002tbl1-att/2r9852000002tbqw.pdf
さて、この改善策について、
どんな結果になるか分かりませんが、
ひとつひとつ感想を書かせていただくと
①新たな様式
様式を追加するだけで
適切に課題抽出・評価ができるか、
いささか疑問
例えば、H18から始まった要支援者のサービス計画様式は
要介護者のそれを改善して作られたたものだけど
それで結果、要支援者のケアマネジメントの質は向上したの?
サービス担当者会議の
重要性の共有
重要性はかねてから言われているし、
そうなんだけど、具体的にはどうする
ことなのか?
②法定資格保有者等に
限定する
実務経験だけで試験を受けられる人を
制限するということだけど、
法定資格をもっていれば、
ケアマネジメントに必要な資質を持っている
ということになるの?反対に資格はないけど
資質はありそうだ、という場合は?
③演習に重点を置いた研修
基礎研修の必修化
指導者のためのガイドライン
現在ケアマネジャーをしている人が受講する
研修です。
研修講師によって教える内容が違う。
ガイドラインはあくまでガイドラインであり、
学校の教科書のようなものをイメージしてたら
どうも違うみたい。また、5年に1回
これを受講して質が上がる、とは考えにくい。
ケアマネ初任者が任意で受ける基礎研修を
必修化しても、結果は同じじゃないかな?
プラスα、ケアマネ自身が日ごろから
研さんする必要がありそうですね。
④更新性の導入
現場での実務研修
ネットワーク構築
取ったら終わり、の主任ケアマネに
研修を継続して受けること、
地域のケアマネの支援を行うこと
を推進するものだが、
地域のケアマネを束ねる仕事が
今の仕事にプラスして、実践することが
果たしてできるのか?
たとえば、それはボランティア的にやっとくれ、
ということなのかな?
⑤プロセスの評価やアウトカム指標
について調査研究
事例収集及び情報発信
どんなふうにやっていくのか、
よく分かりませんが、
ケアマネジメントの研究は
これからもどんどんやっていてほしいと
思います。ただ、うまくいって成果が現れるのは
短く見積もっても10年ぐらい…、それ以上かかるかな?
次回は、(2)(3)(4)について思うことを書いていきます。