久しぶりのブログは、
またまたドラマ「リーガルハイ」から^^
毎週欠かさず観ている「リーガルハイ」。
先週はお休みでしたが
いよいよ佳境に入ってきました。
なぜ、このこのドラマに夢中なのかというと
考えさせられるところがずいぶんと
隠されているからです。
ご安心ください、今回は
ドラマのネタばらしはいたしません(笑)
堺雅人演じる古美門研介(こみかどけんすけ)は
裁判に勝利するためならどんな手段も選ばない
敏腕、天才、お下劣弁護士なんですが、その敵役が、
岡田将生演じる羽生晴樹(はにゅうはるき)です。
このドラマで初めて知った岡田将生さん。
彼は崇高な理念をもっている若手弁護士で、
裁判に勝利することが目的ではなく、最終的には
どちらも不幸にならずにHAPPYな決着になることが
彼の弁護活動に対しての理想なのです。
前回の第8話は、森と緑を守る人たちに羽生が、
都市開発を進めたい人たちに古美門がついて
結局のところ、古美門が勝利してしまうのですが、
羽生は都市開発へ舵を切った住民たちを
「おろかだ」と言い放ちます。
守るべきものが分かっていない、さらに
正しい道へ導くことができる大きな力が
必要だと彼は言います。
あるひとつの理想の世界があって、
皆がその方向を向いて生きていけば、
皆が幸せになれる。
これが実は危険な考えだということを
みなさんは知っていますか。
このような集団の中にいると
異端の考えを持つ人が排除される。
あるいは、導く者・導かれる者の
階層が生まれ、導く者が独裁者になる。
前者の身近な例を
経験をもとに書きますが、
経済的な自立を目的のひとつとする、
授産施設に勤めていたときのこと。
障害者のケアを二の次にして、
労働への貢献を第一に考え、
それを障害者に課していった職員が
上司からプレッシャーをかけられて
退職していきました。
勤め先の法人は、労働もですが、
障害者の社会性の獲得も
大事に考えていた法人でした。
その理念には、非常に共鳴しました。
その理念を信じて転職したほどです。
しかし、その職員が退職したことを聞いて、
私は大変残念に思いました。
私はその方に大変お世話になりました。
それだけではありません。
その方は、会社経営に、とても
長けている人だと感じていました。
もっといえば、一般的な福祉職員の
イメージとは違う、ちょっと異質な人でした。
だからこそ、障害者の仕事を
その人を通じて広げていけるのではないか。
ケアは苦手でも、その方が持っている能力を
利用させてもらって、結果障害者の経済的自立が
叶えば、それで良いではないだろうか。
そう思ったのです。
理念が違えばやりにくい。
チームの和がとれない。
皆がおなじ方向を向け。
できない奴は出ていってもらおう。
どうも、チームで仕事をする私たちの業界では、
こんな小さないざこざが、そこかしこに見られる
ような気がしてならないんですが。
こんな考えが、ついには
障害者を社会から排除してしまう、
ということが分からないのか。
みんなと同じようにできない人は
いてもらわないほうが無駄がない、
と、考えがちですからね。
でも、そうじゃないでしょ。
人間は歯車じゃないんだから無理な話。
丸や三角や四角の凸凹した、
考え方のまったく違う人間たちが、
スクラムを組んでやるしかないのだ。
自分とは違う考えや行動をする人と
摩擦をくり返しながらやっていくしか。
摩擦の少ない関係の中では、
刺激が少なく、停滞してしまいます。
生物だって多様性のないものは
環境の変化に耐えられなくなり、
やがて滅びていくでしょう。
ガチャガチャやっているほうが、
自分も成長できるし、組織も
伸びていくと思うのですよ。
何の話だっけ?(笑)
そうそう、ドラマの話だったんだ(笑)
だから、
仕事がやりにくいなあ、
あの人がいなければなあ、
と思っている人がいれば、
理想郷などないんだ、
実は今が一番の伸びしろだ
と思って仕事に向かわれたら、
と思うわけ。
そして、今日と来週、残り2回の
「リーガルハイ」を楽しんで、
人生の教訓になるものを探してみましょうか、
ということです、きっと(笑)
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