ケアマネの仕事を長年やっていて、
(長年と言ってもたかだか10年ほどですが^^;)
口の重要性ってすごく感じるようになりました。
その中でも「歯」は、
以前の認識とは全然違うような気がします。
昔は歯がなくても軟らかい物だけを
食べて生きている人もいるし、
入れ歯をすれば自分の歯の代用になるし…、
なんて軽~く考えていたんですが、
しっかりした歯があったほうが入れ歯の人より
頭が覚醒している感じがしますし、
噛みしめる力があれば、踏ん張るなどの
体の力を十分に発揮することができます。
また、唾液の分泌もしっかり出るし、
そうすれば口の中の雑菌を
洗い流すことができるし、
何が一番かって、固い物でも
平気で食べられるってことです。
栄養をしっかり取ることが出来る、
というのは、人間が生きていくためには
最高に大事な条件じゃないですか?
ということで、歯って
すごく大事なんですよ。
東京都港区では20歳以上の全区民に
年2回分の歯科検診の無料券を
発行しているそうです。
そのおかげで、国と歯科医師会が
推奨している「8020運動
(80歳で20本以上残っていること)」の
達成度が全国平均では30%程なのに対して
港区では50%を超えているんだそうです。
また、85歳で残っている歯が
全国平均7本ほどなのに対して
港区は15本と、約2倍の成績を
残しています。
また、別の調査では、
歯のない人とある人の医療費を比べると
年間12万円、区民全体では12億円の
医療費削減が期待できるという試算が
あるそうです。
実際に医療費の削減ができているということは
介護サービス費もきっと削減できているだろう、
と思います。
そのあたりの調査をどこかでしていないだろうか。
みなさんは定期的に歯科検診をしていますか?
何の異常もない間は、歯科医へ行く手間などが
わずらわしくって、さらにお金もかかることなので
足が遠のいてしまいがちだと思いますが、
無料で検診を受けられるとなると、
(ちょっと受けてみようか)という気持ちに
なりますよね。
また、意外にも30歳代の
歯周病の有病率は80%なんですって!
歯周病が進むと歯が抜けますよ。
これを防ぐことで、将来の医療費・介護費が
削減できるとなれば…。
介護予防にはまず歯科検診の
無料券を配ること!
うちの町もそういう政策やってくんないかな?
「じゃあ、自分の金で診てもらえ!」って話だけど(笑)