「半沢直樹」を観て初めて堺雅人という俳優を知り、
いっぺんにファンになってしまったんですが、
この秋から始まっている「リーガルハイ」も
そうとう面白いですね。
正義の塊のような銀行員だった「半沢直樹」とは違い、
金の亡者でありながら、しかし裁判では無敗を誇る
敏腕弁護士・古美門研介(こみかどけんすけ)を演じ、
公判の場面では、早口でテンポのよい台詞回しが
「これぞ!堺雅人!」と唸ってしまうすばらしさ。
「堺雅人」ファン歴の短い私は、
語れるほど彼のドラマを見てないんですが(笑)
ところで、昨日の「リーガルハイ」は
こんなストーリーでした。
敏腕若手実業家、鮎川。IT企業をおこして、
多くのメディアにも取り上げられますが、
インサイダー取引のために実刑判決、服役。
出所と同時に「自分の社会的地位を落とした」といって
数十件の名誉毀損裁判をおこします。
さらに「すべての弁護士たちは自分より無能」と、
弁護士を立てずに自ら法廷で弁護士たちと闘い
次々に勝利を上げます。
そんななか、いよいよ古美門対鮎川の
裁判が始まる…、という話なんですが。
古美門が弁護するのは鳴かず飛ばずの
女性漫画家。
鮎川は自分をモデルにしてあることないこと、
マンガにして自分を貶めていると主張します。
いっぽう、女性漫画家の言い分は
彼女の父親が鮎川にだまされて
人生を狂わされたことに対する復讐
ということで、彼の悪行の数々を
漫画にして世間に訴えたかったのだと
いいます。
ある時、古美門はそもそも鮎川が
なぜこれだけたくさんの訴訟を起こすのか、
と考えます。
彼が弁護する、彼女の漫画だって、
連載が打ち切られているような漫画なのに、です。
「裁判は彼のマイブームではないか」と考えた古美門は、
裁判で鮎川にとことんオーバーアクションでつきあい、
ついには勝利を勝ち取ります。
この裁判を最後に、鮎川は、その他の訴訟を取り下げます。
「やっぱりマイブームだったか」と、勝利を祝った古美門事務所。
いっぽう数々の裁判を起こしたことが世間の話題となり、
この漫画も連載が再開されることになりました。
この時、古美門にはもうひとつの思いが浮かび上がり、
鮎川の自宅に出向いて真相を聞こうとしました。
「裁判で世間の注目を集めて、あの漫画の連載を再開させようと
思ったのではないか」
問われた鮎川は、口元に笑みを浮かべながら
「漫画家に『もう少し足を長く描くように』
言っておいてくれ」とだけ古美門に伝えました。
…というお話しです。
鮎川は女性漫画家の父親への罪を
このようなかたちで償おうとしていた、
ということらしいです。
ドラマの中でどんな台詞だったか忘れましたが、
「人の行動の裏にはいろんな思いがある」
という内容のものがありました。
「数々の訴訟を起こす」。
ただそれだけの行動を見れば
「名誉を回復しようと思っている」、
「損害賠償金をふんだくろうとしている」、
ちょっと見方を変えれば「目立とうとしている」
ぐらいのことしか考えが及びませんが、
人の言葉や行動には、深い深いものが
あるものだな、と思いました。
よ~くよ~く考えてみなければ
真実は分かりませんね。
私たちの仕事も同じです。
「早く逝ってくれないかな」という息子。
「本当よくしてくれる嫁で」という姑。
「ショートステイで預かってもらって助かります」という家族。
「別に何もしなくてもいい」というデイサービスのおじいさん。
ティッシュや花を食べてしまう認知症の人だって
ただ食べ物と間違えて食べているわけでは
ないのかもしれません。
言葉や行動の裏の本当の気持ちを察する
人間観察能力は、人間相手の仕事をするならば、
弁護士だってケアマネだってとっても大切な資質
なんでしょうね。
そうそう、ドラマの中で若手の弁護士が
「裁判を続けると双方が傷つくから」といって
鮎川に和解を勧めるシーンがありました。
鮎川の本心を知っていれば
和解を勧めることなんか、
いかに的外れな行動か。
そんな青臭く、的外れな
若造ケアマネになっていないか。
私の名前は大造なんですが(笑)
もう一度点検してみる必要が
おおいにありそうです。
長々と読んでいただき、ありがとうございました。