先日、知人の葬儀に
行ってきました。
知人というのは、以前の職場で
働いていた女性の家でした。
私が社会人になりたてのころ、
いろんなことを教えていただいた
上司です。
当時、すでに定年間近のお歳でした。
その後、姑さんの介護をしていたそうです。
同期だった友人から連絡を受けて
一緒に参列させていただきました。
少しだけお話しできる機会があり、
自宅で介護していた苦労話を聞きました。
とてもテキパキと仕事をこなし、
気配りもできるすごい人だったので、
自宅の介護も、さぞかし軽やかに
しておられたと思いきや、そうでは
なかったようでした。
「今の介護は専門的でしょ、
大変だったわ」
自分が仕事でやっていた介護は
現在、行われている介護とは
まったく違い、専門的だと。
「デイサービスやケアマネさんの
目が気になってしょうがなかったわ」
と、笑って言いました。
現場を離れ、20数年経ち、
年齢も重ねておられるので、当然、
そのせいもあるんでしょうけど、
とても頼りにしていた上司の
弱音を聞いて、がっかりというか、
意外な印象を受けました。
そして、今、私たちが何の疑問もなく、
一生懸命になって勉強し、
専門職として、プロの介護を
提供しようということが
ちょっと気になりました。
(つづく)
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