さて、ケアマネ以外の人は
まったく興味のないこのテーマ(^^;)
ところが、当のケアマネのみなさんにとっては
「この研修で質を上げなさい」と
国が言っているわけですから、
「ケアマネの質が上がらなかったら報酬下げるよ」
的なことを今後言う可能性が高いですから、
それだけ大事な研修なわけですから、
今のうちに「こんな研修、役にたたねえよ」って、
宣言しておく必要があると思います。
ただ、前回書いているとおり、
ここに書いてもなんの影響も
与えないわけですけれど(苦笑)
国が示しているカリキュラムについて
あれやこれや書くんですが、その前に
「ケアマネの質の向上を図るには、
どれもあまりに時間が短すぎる」という考えを
私は持っていることをお見知りおきください。
当然、業務に就きながら、同時進行で
研修を受けるには、あまり時間が
かけられない、という実態を承知している
ことを、あえて棚に上げておきます^^
さて、問題のカリキュラムというのは、
これです。
①介護保険制度論
②対人個別援助技術
対人援助における面接、コミュニケーション技法
③ケアマネジメントとそれを担う介護支援専門員の倫理
④ケアマネジメントプロセスとその基本的な考え方
この4つが独立して、あと、
「保健医療福祉の基礎理解」
という項目と、
「サービスの活用と連携」
という項目があり、中身がさらに
細分化されています。
まず、①介護保険制度論…この単元の目的は
「介護保険制度に対する理解・認識を深める」
となっていますが、すでにケアマネになっている人は
業務の中で逐一制度の変更を追っているはず。
制度を講義するなら、関わりの深い
年金、生活保護、障害関係あたりの制度を
教えていただいたほうがいいかと。
しかし、いずれにしても2時間の講義は
身近すぎる…。
②対人個別援助技術
面接技術は大切だけど
講義・演習、合わせて9時間じゃ
身につかないなあ。
本当に身につけようとしたら、
数年かかるんじゃないだろうか。
③介護支援専門員の倫理
これは利用者主体、自立支援、公正中立
権利擁護、守秘義務、利用者ニーズの代弁など
を改めて学ぼうということだけど、これらの言葉は
この仕事をしているみなさんは耳にタコができるほど
聞いているはずだと。これらが守られない理由は
「講義で寝ているから」ではなく(笑)、別な理由が
あるからでしょうね。1時間の座学で、
倫理が身につくか。大いに疑問。
④プロセスと基本的な考え方
アセスメント、プランニング、カンファレンス、
サービス調整、モニタリングの持つ意味と
重要性について勉強するということですが、
このプロセスも普通にケアマネをやっている人なら
日々の仕事でやっているわけで、今さら…感が
私にはあります。
この講義は3時間ですが、よくこの内容を
3時間持たせられるなあ、と講師の方に敬礼(笑)
(続く)
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