この間、参加した事例検討が

すごかった。

事例提出者の提出した完璧な

ケアマネジメントをみせていただきました。


難病患者さん、何度か入院されたんですけど、

私も聞いたことがない制度を活用し、

多職種のうえに多事業者(ヘルパーや

訪問看護をそれぞれ2~3事業所使ったり)

そこでの情報交換の方法が工夫されてたり、

ボランティアを募ってご本人の楽しみ企画を

年に数回実施したり、難病支援団体と協力して

地域の方を対象にした勉強会を開いたり、と

ご本人と妻と長男の3人の生活を

ケアマネジャーの知識とネットワークと

なにより熱意、熱い思いがびしびし伝わって

くる事例を聞かせていただきました。





どこかの【ケアマネ職人】と名乗っている

詐欺師みたいなケアマネジャーのブログなど

読んでる場合じゃありませんよ(笑)


あの人こそ、職人にふさわしい仕事を

しているな、自分もそうなりたいな、と

本当に思いました。




んで、さらにすごいな、と思ったのが

会場からの発言。

この人も各地で講師などをしている

人なんですけど、「ご家族の心理状態」を

みごとに推察していました。


完璧なケアマネジメントを事例提供した

ケアマネジャーは「そうかもしれないし、

そうでないかもしれない」と言いました。


(もしかしたらそういうこともあるかもしれない…)

という推測の範囲内ですけど、これは

注意を払う必要があるな、と思いました。




焦点は介護者である妻のことです。




妻は少しずつ物忘れが目立ち始めている

のですが、介護者である妻の心理状態は

どうだったんだろうか、というところです。


妻はご本人の介護にとても熱心で、

在宅でも、入院中でも、ご本人のそばを

片時と離れない生活をしていました。

夜間の痰吸引も必要な人なので、

妻の介護なしでは在宅生活は

送れないほどです。


もちろん、妻はそうしたいと願ってのこと

なんですが、もしかしたら、

(推測の域をまったく出ないですけど)

「ケアマネや事業者がここまでやってくれるから

私もやらないと」という、追い詰められた心理状態は

なかったんだろうか、という疑問です。


事例提供をしたケアマネジャーは

「ご本人が入院をくり返して、

その頃から物忘れに気づいた」と言いました。

妻は、ご本人が入院したことによって

在宅介護の重荷を下ろすことができた。

病院でも付き添いはしているものの、

在宅介護ではピーンと張り詰めていた糸が

入院によってプツンと切れる。

役割を喪失したことによって

ボーッとすることになり、少しずつ

物忘れのようなことが起こった…。




推測の域ですよね、これは分かりません。

年齢的なものから来る物忘れかもしれません。




ただ、完璧なケアマネジメントが、家族に

無言の圧力をかける可能性も否定できない

のではないか、ということなのですね。

自分の思いを主張できないような介護者なら

なおさら。

自分が介護者だったら、(こんなにしてくれて)

という感謝の気持ちと抑圧感がハンパなく

押し寄せてくるだろう、と思ったのです。




(自分も気をつけないとなあ)と思ったものの、

これは完璧なケアマネジメントができるケアマネジャーが

考えればいいことなので、私は心配することないかな(笑)





「記事、よかった!」という方、クリックを。

   ↓↓↓           ↓↓↓
正しいケアマネの歩き方  ~ケアマネタマゴが贈るケアマネ道!~-ブログランキング にほんブログ村 介護ブログ ケアマネージャーへ