さて、「食欲不振」や「床ずれが治りにくい」
方の場合、亜鉛不足に注目してみたら?
というお話でしたが、その続き。
亜鉛はナトリウムやカリウムなどの
ミネラルのひとつで、補給するためには
亜鉛の含まれている食品を注意して
食べる、ということになります。
それでも足りない、というときは
サプリメントで補います。
亜鉛を多く含む食品は、肉類、魚類など。
とくに牡蠣(かき)、豚肉レバー、うなぎ
抹茶やチーズ、ごまにも含まれているそうです。
1日に必要な量は15㎎で、
牡蠣だと2粒で足りるそう。
ですから、普通に食事をしていれば、
亜鉛不足になることはなさそうです。
普通の食事をしていれば不足することは
ない、ということなのに、じゃあ、なぜ亜鉛
不足は起こるのだろう、というところですが
これ、けっこう大事なところだと思います。
前の記事で、「妊婦さんは胎児のために
亜鉛不足が起こる」って書きましたが、
高齢者の場合は、こういうことはまず
ありませんよね^^
高齢者の場合は、高齢者なりの
理由があるわけですね。
その一番の理由になるだろう、
と思われるものが…
薬による吸収の妨げです。
亜鉛が細胞に入ろうとするのを阻害するのが
降圧剤、精神安定剤、糖尿病などの薬だそうです。
高齢者の人って、たくさん薬を飲んでいますよね。
とくに要介護状態の人って。
吸収を阻害するうえに、もともと食も細いし、
内臓が栄養を吸収する力も弱くなっているし、
これでは、よっぽど気をつけなければ、
じり貧ですよね。
どうも元気がない、食欲不振だ、
床ずれが治りにくい、皮膚がカサカサしている、
など、気になる症状があれば、亜鉛不足を
疑うことも大切かもしれませんね。
ちなみに、若い人でも加工食品ばかり食べてたり、
過酷な運動をして汗をかいた、などは亜鉛不足の
危険があるみたいですから要注意です。
(どうも味が分からん)ということがあったら、
今日の記事を思い出してくださいね^^
(おわり)
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