新聞にとても興味深い記事がありました。
今年からドイツでは、外来窓口負担が
なくなったそうです。つまり負担は0円。
介護保険のほうはというと、保険料は
上がったけど、認知症に対する給付が
増えたということで、介護報酬の増額
ということらしいです。
税金がバカ高い北欧の話なら
あまり関心を抱きませんが、日本が
介護保険を創設するときに参考にし、
社会保険制度の本家本元といわれる
ドイツのこの方向性には、とても
興味が沸きます。
「社会保障に金が回せない。どうやって
税収や保険料を増やし、利用者の自己負担を
増やそうか」と躍起になっている日本。
医療費もそうですが、将来的には
介護サービスの負担を増やしたり、
ケアマネへの1割負担もあり得ることを
考えると、このドイツの方針は
希望の光といえなくもありません。
さて、なぜドイツは外来窓口負担を
廃止したのでしょうか、というお話です。
その一番の要因は「好景気」
だそうです。
「な~んだ」という声が聞こえそう(笑)
ただ、それだけでなく、社会保険に対する
姿勢が違うようだと感じました。
ドイツの医療保険の自己負担が
始まったのが医療費が増えてきた
’04年。それまでは自己負担が0円
でした。当時は不況で医療費も
増加傾向にあったので、受診を
抑制したい、というねらいがあって
自己負担の制度をとったそうです。
制度を始めた’04年こそ伸びは鈍く
なったものの、翌年から現在まで
医療費は増え続け、受診回数も
減りませんでした。
それどころか、自己負担を導入した
ための弊害が出始めました。
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