昨日のおばあさんのお話。
続きはお嫁さんの話です。
ひととおり、おばさんの様子を
話されたお嫁さんは、「私は
出来の悪い嫁で」と言われました。
その言葉に「何をおっしゃいますやら」と
思った私でしたが、ただの謙遜では
ないことが、後になって分かりました。
そのお嫁さんいわく、「おばあさんが
寝たきりになった頃は自分も仕事を
していて、定年になったら(今度は
介護か)って、ゆううつでした」と。
世間では親の介護を経験することなく、
リタイアしたら自由な時間を過ごすことが
できる人たちがいます。
また、介護生活を卒業している人がいれば、
まだまだ健在な親を持つ人たちもいます。
お嫁さんはそういう人たちが
すべてうらやましかった。
(自分だけが…)とでも
思われたのでしょうか、
それは分かりません。
でも、本当に素直な言葉を
言われました。
心の隅で、そういう気持ちを持っていて、
でも、やっぱり介護しなきゃいけない立場
なので、どこかで折り合いをつけながら、
今まで介護されてきたそうです。
そして、この「介護塾」に出会って、
元気になっていくおばあさんに接して、
デイサービスの職員に声をかけてもらって。
昔、抱いていた気持ちが
変わってきている、と言われました。
私はそれを聞いて涙ぐんでしまいました。
文字に落としている今も、胸に
こみ上げてくるものがあります。
しかたなく、やるせなく、義務だから
我慢してやってきた介護。
(そんな醜い気持ちで、姑さんに
関わっている私)から、
元気になって、昔やってきたことが
再びできるようになって、それを
一緒に喜べる介護。
(心の底から姑さんを尊重して
関わっている私)になれたことの
よろこびを感じておられるんだろうな、
と思うと、つくづく(よかったな~)と
思いました。
(できれば、自分のケアマネジメントで
変わってもらえれば良かった)
つまり、役に立ちたかった、と思いつつ、
いや、自分が同じようにお膳立てしても
同じ結果になっただろうか、
でも、同じ結果になるように、別な
アプローチがあったか、など
今でも、思いめぐらせるところです。
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