さて、内田樹先生は、
「これから、いろんなものが
米のようになっていく」と
おっしゃいました。
市場に出回ることなく、
物が循環していく、
ということです。
先生は、先日、「職業;ブロガー」という、
怪しい人と対談されたそうです(笑)
20歳代中ごろ、服装はやや不潔そう。
姿勢も前屈みで、はじめは「なんだ、こいつ」
という感じだったそうです。
どうやって生活しているか、というと、
ブログやツイッターから発生する
広告料で収入を得ているとか。
詳しくはよく分かりませんでしたが、
そんなんで収入が得られるなら
わしもやってみたいわ(笑)
ただし、年収は200万円。
そのくせ、家賃9万円の
家に住んでいるらしい。
え~、そしたら、100万円は
家賃に消えるわけじゃないですか!?
その上、この彼氏、奥さんがいて
もうすぐ子供も生まれるとか。
そんなんじゃ、やれんよな~。
「わしもやってみたい」と言ったこと、
取り下げます(笑)
やっぱりタツル先生も不思議に思って
「ほんとに生活できるの?」と聞いたみたいです。
するとこの彼、「洗濯機なんかも”ほしい”と
つぶやけば、誰かが「新しいのを買う予定が
あるから、いる?」ってなるんですよ」と言ったそうです。
そうやって、ブログやツイッターで
たくさんの人とつながっていれば
生活はやっていけると。
つまり、先生が言いたいことは
こうです(たぶん 笑)。
ずいぶんと長い間、物を得るには
貨幣を使って買う・売る、という
ことで社会が動いていた。これが
「市場経済」であり「貨幣社会」である。
しかし、これからは市場を通さないで
流通するやりかたが増えていく。
そうなると、貨幣が使われなくなる。
これからはお金を持っている人が
豊かではなく、どれだけの人たちと
つながっているか、ということが
重要となってくる、ということかな?^^
これは昔の「お醤油が切れちゃった。
ちょっと貸してくれない?」とか、
「煮物がたくさんできたからおすそ分け」
みたいな、昭和テイストの話に近いな、
と、私は即座に思いました。
つまり、「職業;ブロガー」さんの
やっていることは、昭和テイストの回帰
なんだということ。それが、ご近所どおしの
つきあいではなく、ネットつながりに
なっているだけではないか、と。
地縁、血縁、社縁などの、人と人との
つながりが崩壊した結果、できあがった
この社会から、再び人と人とのつながりを
構成するために、ネットでつながるという
方法が成り立つか、ということですね。
これは大いなる実験です^^
逆に言えば、市場経済が発展したために
縁のある社会が失われたとも言えるわけで。
なんでもお金に換算できる世の中なので。
どちらが人を幸せにするか、というのは
分かりませんが、もう少し人と人との縁が
復活してほしいと思う私は、タツル先生の
お考えに同意しつつも(やっぱり難しいかな)
と、醒めた気持ちでもあるわけです。
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