「そうなんですよ。
『事実と経験』といって、人は、
すべて経験から自分の考えを
作っていくんです。
ですから、『コップ』と言ったのは、
コップとして使った経験からなんです。
でも、事実は『陶器の入れ物』ですよね」
う~ん、そうだね…。
「私はお客様の考えを否定するつもりは
まったくありません。お客様の人生ですし、
最終的にはお客様が決められること
ですから」
「ただ、こういうお話しをするのは、
自分の考え(経験)にないことで、
大切な事実があるかもしれない、って
いうことに気づいていただけたら、
ということなんです」
「私はお客様にお会いできた縁があるから、
そこで『お客様を守りたい』と思うんですね」
どうです?しびれませんか?
それとも俺、騙されてるのかなあ(笑)
お客様が考えて、かけたいと考えている保険。
しかし、それがお客様自身の生活を守ることが
できない保険だったら。それどころか、無理な保険料で、
生活が窮屈なものになってしまうとしたら…。
もうひとつ、しびれた言葉がありました。
こんな質問をしてみたんです。
なるほど~。でも、
それでも、分からない人って
いない?
「そういうときはこうです」
と言って、プランナーさんは
頭を下げました。
「『僕の言うとおりにする』って、言う人には
それ以上、言えません。そうするしか、
ないです。それか、『どこかよその保険屋さんを
探してください』って言いますね」
さらに…。
「お客様と保険屋とは、上下関係は
ありませんから。『対等』ですから」
でた~!!!
「対等な関係」。
予期しない言葉でした。
介護業界、医療業界、そしてケアマネ業界。
いつの頃からか、
「利用者と対等な関係」という言葉が
もてはやされていましたが、どうです?
そんな関係をみなさんは築いてますか。
…な~んて、偉そうなこと言いますが
私の中ではブレまくっています。
希望されるサービスが不十分すぎても
そのままにしてしまうことがありました。
(もう少し関わりを持ってもらえないかな)と
思っても家族に言えないことがありました。
ショートステイ先に無理を言えなくなるから、
重度化を予防する介護を頼めないことが
ありました。
内服薬の副作用も原因のひとつかもしれない、
と思っても、医師に言えないことがありました。
近所の協力が受けられれば、在宅生活が
続けられるかもしれなかったのに、
働きかけられなかったことがありました。
「担当件数を少しでも減らしたくない」、
あるいは、
「事業所とムダな摩擦を避けたい」
というような思いから、こういうことを
してしまっていることに気づきました。
お金や自己保身のために
仕事の誇りを捨てているかもしれない、
ということに気づきました。
これじゃどっかの国の議員と
同じだな(笑うに笑えない)
「お客様を守る」ために「対等な関係」を持つ。
この保険屋さんはただの保険屋さんじゃないですね。
ライフプランだけじゃなく、
私の仕事のアドバイザーになってほしいわ。
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