「デイサービスにおけるサービス
提供実態に関する調査研究事業」
昨年9月に、通所介護サービスに
対して行われた調査のようです。
制度改正される前の調査ですね。
『シルバー新報』に掲載されていて、
ちょっとおもしろかったので紹介しますね。
いろいろな調査があったみたいですが、
なかでも興味深かったのが、
「最も力を入れている事業」。
「『現在』力を入れている」と
「『今後』最も重要だと思う」を
比較していたのを紹介します。
「『現在』力を入れている」事業の第1位は
「高齢者と楽しく過ごすことができる」。
これが42.7%
おそらく複数回答だと思うので、
回答して下さった事業所の4割強が
「高齢者と楽しく過ごすことができる」に
力を入れているわけです。
ところが、「『今後』最も重要だと思う」と
いう質問では、この項目が30.1%と
10%も下がってしまいます。
それでも、その他の項目に比べると、
第1位の座は確保しているんですが。
反対に、「『今後』最も重要だと思う」という
意見が伸びたのが「早朝や夜間等利用時間の延長や
利用の柔軟化を通して家族介護を支援」という項目で
「『現在』力を入れている」のは2%足らずなんですが、
「『今後』最も重要だと思う」ところが10.9%と
5倍の伸びになっています。
今回の制度改正で、通所介護は
「時間延長」・「家族のレスパイト」を重視した
改正になっていましたよね。
この調査と同じ傾向がみられますよね。
このほか、「『今後』最も重要だと思う」の
ポイントが伸びていた項目が
「食事やトイレ等の生活行為の介助の中で、
自宅でも再び生活行為ができるように訓練」
6.0% → 9.8%
「認知症でも落ち着いて楽しく過ごすことができる」
5.7% → 7.6%
となっています。
その一方で、
「リハビリ機器などで筋トレを行い、
身体機能の維持・向上を図る」が
10.3% → 5.6%と
大幅ダウン。
これは通所リハビリとの棲み分けを
考えてのことか、平成18年度改正のときの
「介護予防・身体機能向上」の大合唱からの
反動か分かりませんが、
あまり重要視されていない結果でした。
平成24年度改正で、
かなり厳しい改定になった
通所介護ですが、事業所数は
現在も増え続けていると聞きます。
利用者が、家族が何を望んでいるか。
自分のところの事業所は
どんなところに力を入れていきたいか。
マーケティングが、ますます
重要になってくるでしょうね。
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