85歳のおばあさん、要介護2。

デイサービスで入浴してて、

おしりの肛門あたりに約3センチぐらいの

皮むけがあることが発覚したのが1か月半前。



なにやら、ずっとイスに座りすぎてたのが

原因だったみたいです。

だいたい、ふつうの人なら長い時間座っていると

おしりがジンジンしてきて、

ちょっとずつ姿勢を変えるのが当然なのに、

そのおばあさん、一度その姿勢で

座ってしまうと何時間も姿勢を変えずに

座っていられるそうなんですね。



ですから、看護師さんから連絡を受けて、

患部がイスの座面に圧迫されないように

クッションを借りる手配をしたんですが…。









1ヶ月経ったある日、息子さんから

「クッションを返したい」と連絡が

ありました。



(まだ治っていないのに…)と思って

理由を聞くと、「使っていないんだ」

とのこと。



患部が圧迫されると傷が治りにくい

という説明したんですが、後の祭り。

「使わんもんは使わん」と

言い張られました。

事前にもっときちんと説明しておけば

また違ったことになっていたかも…、

と悔やみました。



そして、それからさらに半月経って。

お家に訪問したところ、

おしりの傷の話になりました。



「なかなか治らんもんだなあ」と

息子さんは言いました。



そうです、家やデイサービスで

毎日処置していましたが、

ちょっとだけ傷が小さくなったかな、

という感じでした。









実は、おばあさんには

糖尿病がありました。



糖尿病を持っている人は

傷が治りにくいのです。



傷を治すメカニズムは詳しくは知りませんが、

免疫力が低下して、風邪などの感染症に

かかりやすくなったりします。

ケガもそのひとつですね。









「おしりは痛くないですか?」と

聞く私に、「それは大丈夫だけど」と

おばあさん。



そのとき、ふと「神経障害」のことも

頭によぎりました。



「糖尿病神経障害」とは、

糖尿病の3大合併症のひとつで、

おもに体の隅々に行き渡っている末梢神経が

機能しなくなっている状態です。



やはり血液の流れが悪くなって

必要な栄養や酸素が行かないために

神経もおかしくなるんでしょうか。



おばあさんがおしりの傷に

気がつかなかったのも、

この神経障害が影響している

かもしれません。



ふつうの人だったら、

痛みを感じないわけ、

ありませんよ。



クッションのことが頭によぎりましたが、

(言っても無理だろうな)と思い、

その場をやり過ごしてしまいました。



おしりですから不潔な状態にも

なりやすいし、ほんと、心配です。





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