このところ、食事制限が必要な方を
担当することが多くなりました。
昨日は、管理栄養士さんの栄養指導
ということで、ご家族の方と一緒に
話を聞かせていただきました。
この方は腎不全が悪化していて
将来的には透析も必要か、という方です。
さて、腎臓病の方が制限しなければいけない
ものはなんでしょうか?
そうですね、「塩」、「カリウム」、
「たんぱく質」ですね。
(他に何かありましたっけ?^^)
「塩」が体の中に増えると体液が増えます。
血液の量も増えて心臓の負担が大きくなります。
すると血圧が上がるため、腎臓の
細い血管を痛めてしまいます。
腎臓を悪くすると、「カリウム」などの
電解質を上手に排出できなくなります。
カリウム値が上がると、四肢のしびれや
体のだるさ、さらには不整脈を起こしたり
急に心停止することもあるんですね。
「たんぱく質」は分解されると「尿素」を
作ります。尿素は体に不要な老廃物なんですが、
尿素が増えすぎて腎臓のはたらきが悪くて
排泄しきれなくなると「尿毒症」という
病気になってしまいます。
…とまあ、前置きが長くなってしまいましたが、
今回のこの方は、「カリウム」値は正常だったので
「たんぱく質」と「塩」のお話になりました。
「たんぱく質」の1日に必要な量は
一般の人(運動しない人)で、
体重1㎏につき、1㌘でいいそうです。
60㎏の人で60㌘、ということですね。
ただし、制限があるということで
この方は40㌘となりました。
ご家族の方は思わず「少ない~」と
言っておられましたが、だいたい現代人は
ふだんから十分な量を摂っているそうですね。
ちなみに鶏卵一個で6㌘だそうですから、
6.6個ですね。
ゆで卵を1日10個は食べると言われている
板東英二さんは、この時点でアウト!(笑)
(「塩」編は次回に^^)
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