骨折をして隣市の病院へ
入院されたおじいさんのところへ
行ってきました。
90歳を超えるおじいさん、私を見るなり
「ぜったい先生のところに帰るけ、よろしくな」
と、伝言を仰せつかりました^^
このおじいさん、当診療所が開設して以来、
ず~っと、通い続けている人です。
「ワシの体のこと、ワシより、よ~知っとる先生だけ」
と、まさに”全幅の信頼を置いている”状態です。
考えてみると、この人だけではないですね。
「他の病院に入院したくない、先生のところで」
とおっしゃる人も1人や2人ではありません。
…もちろん、3人でもありません(笑)
「自分の体のことはこの先生におまかせだ!」と言える
お医者さんと出会った人は幸せだと思います。まあ、
万が一、頼りにした先生がヤブ医者であったとしても。
「あんたの言うことは信用できない」などと言って
セカンドオピニオンを求めるのが最近の時流ですが、
離れたところから眺めると、そうせざるを得ない人は
かわいそうな気がします。そうしている間は
自分が信じられる拠り所がないんですもんね。
何でこんなことを思ったかというと、
別なケースで、「リハビリの甲斐がない」といって
どんどんリハビリ施設を変える人があったものですから。
セカンドオピニオンを求めたい気持ちは
とてもよく分かります。私も身内の病気のことで
何度もそれを求めましたからね。また、
それを受けたおかげで別な診断名がついて
治療することができた、なんて話を聞くと、
セカンドオピニオンを否定するつもりも
まったくありません。
だから、そういう制度が普及していくことも良いことだし、
でも、まったく一点の曇りもないほどの信頼が
おける医師に会うことって幸せだとも思うんですよ、
さっきのおじいさんのことを思うと。
信仰にも通じるところがあるかもしれませんね^^